人体の構造と機能[1]
解剖生理学 第9版
本書の特長
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●解剖学と生理学を融合させ、カリキュラムに対応し、学生の理解をより促す構成となっています。
●人体を、そのはたらきからとらえ、器官系を有機的に結びつけた構成とすることによって、看護学生に必要な解剖学・生理学の知識を網羅し、かつ興味を持ちながら体系的に理解できる内容を目ざしました。
●全ページのカラー化はそのままに、さらに視覚的な理解を促すテキストに改訂しました。
●臨床の現場につながる知識を新規コラム「Clinical Eye」として収載しました。
●看護に必要な体表解剖をまとめた第11章においては、胸腹部の臓器について追記し、また各章との結びつきを強めるなど、拡充をはかりました。
*「系統看護学講座/系看」は株式会社医学書院の登録商標です。
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- 目次
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序文
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はしがき
第9版の序
解剖学と生理学は,人体の「構造」と「機能」を学ぶ学問であり,看護師を含む医療専門職の教育において最重要な基礎となるものである。医療に対する社会の期待とニーズはますます大きくなり,医学と医療技術は急速に進化・発展している。医療専門職の教育においても十分な質を確保し,効率的に学習することが求められている。本書は1968年の第1版から始まり,時代の流れを先取りした改訂により版を重ね,これまでに120万人をこえる人たちの学習に用いられてきた。
すでに第7版では書物の骨格そのものをかえる大きな改訂を行い,幸いにも高い評価を得て多くの人たちに受け入れられた。前回の第8版では,解剖学と生理学の内容をより洗練させ,学習者に使いやすいという本書の特徴をさらに強化する改訂を行った。本書の特徴として,(1)解剖学と生理学が融合されている,(2)器官系を有機的に結びつけている,(3)全ページをフルカラーにしている,という3点があげられる。
今回の改訂では,解剖学と生理学の内容が,臨床における専門的な医療技術の学習につながるようにとくに配慮した。臨床と関連する話題はこれまでコラムの一部で取り上げていたが,これを大幅に追加してClinical eyeとして独立させ,それ以外のコラムから区別した。フィジカルアセスメントの際に必要とされる知識や実施のポイント,また臨床の現場で目にする病態や症状を,人体の構造と機能の視点から解説して,解剖学・生理学の理解が臨床での実践に役だつことを示した。また聴打診と触診の基礎としての胸腹部内臓についての体表解剖を加え,血圧測定の方法についてもより詳しく加筆した。第7版からの改訂を通じてとくに心がけているのは,内容が正確であるのはもちろんのこと,解剖学と生理学を融合させて人体の構造と機能が平易に学習できること,臨床的な視点を生かして学習者の動機づけをはかることである。
本書の執筆は,第7版から,解剖学を担当する坂井と生理学を担当する岡田が,編集部と緊密な打合せのもとに行っている。改訂を重ねるごとに二人の著者と編集部の間であうんの呼吸が生まれ,解剖学と生理学という垣根をこえて有機的に統合されて,これまでにない新しい教科書に育ってきたと感じている。伝統をふまえて新しい発展を目ざしている本書が,医療のあらゆる場で幅広く活用されることを願っている。今後とも忌憚のないご意見,ご批判,ご叱正をお願いするしだいである。
2013年11月
坂井建雄 岡田隆夫
第9版の序
解剖学と生理学は,人体の「構造」と「機能」を学ぶ学問であり,看護師を含む医療専門職の教育において最重要な基礎となるものである。医療に対する社会の期待とニーズはますます大きくなり,医学と医療技術は急速に進化・発展している。医療専門職の教育においても十分な質を確保し,効率的に学習することが求められている。本書は1968年の第1版から始まり,時代の流れを先取りした改訂により版を重ね,これまでに120万人をこえる人たちの学習に用いられてきた。
すでに第7版では書物の骨格そのものをかえる大きな改訂を行い,幸いにも高い評価を得て多くの人たちに受け入れられた。前回の第8版では,解剖学と生理学の内容をより洗練させ,学習者に使いやすいという本書の特徴をさらに強化する改訂を行った。本書の特徴として,(1)解剖学と生理学が融合されている,(2)器官系を有機的に結びつけている,(3)全ページをフルカラーにしている,という3点があげられる。
今回の改訂では,解剖学と生理学の内容が,臨床における専門的な医療技術の学習につながるようにとくに配慮した。臨床と関連する話題はこれまでコラムの一部で取り上げていたが,これを大幅に追加してClinical eyeとして独立させ,それ以外のコラムから区別した。フィジカルアセスメントの際に必要とされる知識や実施のポイント,また臨床の現場で目にする病態や症状を,人体の構造と機能の視点から解説して,解剖学・生理学の理解が臨床での実践に役だつことを示した。また聴打診と触診の基礎としての胸腹部内臓についての体表解剖を加え,血圧測定の方法についてもより詳しく加筆した。第7版からの改訂を通じてとくに心がけているのは,内容が正確であるのはもちろんのこと,解剖学と生理学を融合させて人体の構造と機能が平易に学習できること,臨床的な視点を生かして学習者の動機づけをはかることである。
本書の執筆は,第7版から,解剖学を担当する坂井と生理学を担当する岡田が,編集部と緊密な打合せのもとに行っている。改訂を重ねるごとに二人の著者と編集部の間であうんの呼吸が生まれ,解剖学と生理学という垣根をこえて有機的に統合されて,これまでにない新しい教科書に育ってきたと感じている。伝統をふまえて新しい発展を目ざしている本書が,医療のあらゆる場で幅広く活用されることを願っている。今後とも忌憚のないご意見,ご批判,ご叱正をお願いするしだいである。
2013年11月
坂井建雄 岡田隆夫
目次
開く
序章 人体の構造と機能を学ぶために
第1章 解剖生理学を学ぶための基礎知識
A 人体とはどのようなものか
B 人体の素材としての細胞・組織
C 構造と機能からみた人体
第2章 栄養の消化と吸収
A 口・咽頭・食道の構造と機能
B 腹部消化管の構造と機能
C 膵臓・肝臓・胆嚢の構造と機能
D 腹膜
第3章 呼吸と血液のはたらき
A 呼吸器の構造
B 呼吸
C 血液
第4章 血液の循環とその調節
A 循環器系の構成
B 心臓の構造
C 心臓の拍出機能
D 末梢循環系の構造
E 血液の循環の調節
F リンパとリンパ管
第5章 体液の調節と尿の生成
A 腎臓
B 排尿路
C 体液の調節
第6章 内臓機能の調節
A 自律神経による調節
B 内分泌系による調節
C 全身の内分泌腺と内分泌細胞
D ホルモン分泌の調節
E ホルモンによる調節の実際
第7章 身体の支持と運動
A 骨格とはどのようなものか
B 骨の連結
C 骨格筋
D 体幹の骨格と筋
E 上肢の骨格と筋
F 下肢の骨格と筋
G 頭頸部の骨格と筋
H 筋の収縮
第8章 情報の受容と処理
A 神経系の構造と機能
B 脊髄と脳
C 脊髄神経と脳神経
D 脳の高次機能
E 運動機能と下行伝導路
F 感覚機能と上行伝導路
G 眼の構造と視覚
H 耳の構造と聴覚・平衡覚
I 味覚と嗅覚
J 疼痛(痛み)
策9章 外部環境からの防御
A 皮膚の構造と機能
B 生体の防御機構
C 体温とその調節
策10章 生殖・発生と老化のしくみ
A 男性生殖器
B 女性生殖器
C 受精と胎児の発生
D 成長と老化
第11章 体表からみた人体の構造
巻末資料
1 解剖学によく出る漢字と概念
2 解剖生理学を学ぶための化学の基礎知識
索引
第1章 解剖生理学を学ぶための基礎知識
A 人体とはどのようなものか
B 人体の素材としての細胞・組織
C 構造と機能からみた人体
第2章 栄養の消化と吸収
A 口・咽頭・食道の構造と機能
B 腹部消化管の構造と機能
C 膵臓・肝臓・胆嚢の構造と機能
D 腹膜
第3章 呼吸と血液のはたらき
A 呼吸器の構造
B 呼吸
C 血液
第4章 血液の循環とその調節
A 循環器系の構成
B 心臓の構造
C 心臓の拍出機能
D 末梢循環系の構造
E 血液の循環の調節
F リンパとリンパ管
第5章 体液の調節と尿の生成
A 腎臓
B 排尿路
C 体液の調節
第6章 内臓機能の調節
A 自律神経による調節
B 内分泌系による調節
C 全身の内分泌腺と内分泌細胞
D ホルモン分泌の調節
E ホルモンによる調節の実際
第7章 身体の支持と運動
A 骨格とはどのようなものか
B 骨の連結
C 骨格筋
D 体幹の骨格と筋
E 上肢の骨格と筋
F 下肢の骨格と筋
G 頭頸部の骨格と筋
H 筋の収縮
第8章 情報の受容と処理
A 神経系の構造と機能
B 脊髄と脳
C 脊髄神経と脳神経
D 脳の高次機能
E 運動機能と下行伝導路
F 感覚機能と上行伝導路
G 眼の構造と視覚
H 耳の構造と聴覚・平衡覚
I 味覚と嗅覚
J 疼痛(痛み)
策9章 外部環境からの防御
A 皮膚の構造と機能
B 生体の防御機構
C 体温とその調節
策10章 生殖・発生と老化のしくみ
A 男性生殖器
B 女性生殖器
C 受精と胎児の発生
D 成長と老化
第11章 体表からみた人体の構造
巻末資料
1 解剖学によく出る漢字と概念
2 解剖生理学を学ぶための化学の基礎知識
索引
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。
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