人体の構造と機能からみた
病態生理ビジュアルマップ[3]
代謝疾患,内分泌疾患,血液・造血器疾患,腎・泌尿器疾患

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「病態生理」の切り口から主要な疾患とケアのポイントを解説。リアルなイラストとチャートで病因、病変、症状という病態の流れが一目でわかり、診断(検査)・治療・ケアの知識がつながる。豊富なビジュアル素材により、文章が中心のテキストだけでは難しい「病気のイメージ」を持つことができる。実習の事前学習、患者の病状・治療の把握、ケアの実践に最適な1冊。
シリーズ 病態生理ビジュアルマップ
編集 佐藤 千史 / 井上 智子
発行 2011年01月判型:A4変頁:216
ISBN 978-4-260-00978-2
定価 3,300円 (本体3,000円+税)
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はじめに

 皆さんは,個々の“病気”について,どのようなイメージを持っているだろうか.例えば,肺癌であれば気道に腫瘍ができ,それが咳嗽や呼吸困難につながる――.これは比較的イメージをつかみやすい.ならば,肝硬変,播種性血管内凝固,ネフローゼ症候群,関節リウマチなどではどうであろうか.
 本書は,病態生理を切り口として,主要な疾患の病態・診断・治療・患者ケアのポイントを,主に看護師・看護学生・コメディカルの皆さんに向けて解説したものである.
 同様の趣旨の書籍はすでにいくつか世に出ているが,本書では「病態のイメージを伝えること」「病態と症状・診断・治療・患者ケアの知識が繋がること」に力点を置いた.
 「病態のイメージ」については,病態の原因,病変,症状,経過までの流れがひと目でわかるよう,ビジュアルなイラストを使って可視化を試みている.そして,そのイメージが症状・診断・治療・患者ケアの理解につながるように構成を工夫している.それぞれ第一線の方々に最新の内容を執筆いただいていることも,大きな強みとなるだろう.
 病態生理とは,人の体内でどのような変化がおこった場合に健康が損なわれるのかという“ストーリー”を説明するものである.このストーリーがわかれば,「なぜこの症状がおこるのか」「なぜこの検査値を注視しなければならないのか」「なぜこの薬を使うのか」といった診断・治療の意味,因果関係が理解できるようになる.
 この本が,皆さんの日々の学習,臨床現場での観察や情報収集,ケアのポイントや治療の理解のための一助となれば幸いである.
 最後に,本書の趣旨にご賛同いただき,それぞれご多忙のなか,本書の執筆に時間を割いて編集者らの意図を上回る内容をご提供いただいたご執筆陣の先生方に心よりの御礼を申し上げたい.

 2010年12月
 編集者を代表して 佐藤千史

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 はじめに
 本書の構成と使い方

[以下の疾患ごとに全体マップ,病態生理マップ,症状マップ,診断マップ,治療マップ,患者ケアが並びます]

代謝疾患
1 糖尿病
2 脂質異常症(高脂血症)
3 肥満(メタボリックシンドローム含む)
4 高尿酸血症(痛風)

内分泌疾患
5 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
6 甲状腺機能低下症/甲状腺炎/クッシング病/アジソン病/副腎クリーゼ

血液・造血器疾患
7 貧血
8 白血病
9 悪性リンパ腫
10 多発性骨髄腫
11 播種性血管内凝固(DIC)

腎・泌尿器疾患
12 ネフローゼ症候群
13 糸球体腎炎
14 急性腎不全
15 慢性腎不全
16 腎腫瘍(腎細胞癌)
17 腎・尿路結石(腎結石,尿管結石,膀胱結石)
18 膀胱癌
19 前立腺肥大症
20 前立腺癌
21 尿路感染症(腎盂腎炎, 膀胱炎)

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