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統合失調症薬物治療ガイドライン2022

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統合失調症に対する薬物治療について、薬剤の選択や用量、投与期間などの基準をエビデンスに基づいてまとめたガイドライン、待望の改訂版。急性期、維持・安定期でどのような薬剤を選択するか、薬の副作用で生じる症状にどのように対応すればよいかなど、より臨床に即したクリニカルクエスチョンが設定され、難しい判断が要求される統合失調症の薬物治療において頼れる1冊。

編集 日本神経精神薬理学会 / 日本臨床精神神経薬理学会
発行 2022年06月判型:B5頁:200
ISBN 978-4-260-04987-0
定価 4,180円 (本体3,800円+税)

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「統合失調症薬物治療ガイドライン2022」発刊にあたって

 このたび,日本神経精神薬理学会と日本臨床精神神経薬理学会が統合失調症の診療に関係する関連学会・協会のご協力を得て作成した「統合失調症薬物治療ガイドライン2022」を書籍化し,発刊する運びとなりましたので,その紹介を兼ねて一言ご挨拶申し上げます.
 2015年に最初の「統合失調症薬物治療ガイドライン」が日本神経精神薬理学会のホームページに公開され,2016年に初版の『統合失調症薬物治療ガイドライン』が書籍化されました.2016年からは医療職向けにガイドライン講習会を全国で開催し,2018年にはガイドラインの一般向け書籍として『統合失調症薬物治療ガイド――患者さん・ご家族・支援者のために』を公表し普及を図ってきました.
 本ガイドライン作成におきましては,エビデンスのアップデートに加えて,①当事者・家族・支援者・各種関連団体との共同作成,②包括的なガイドラインにするための統合失調症の治療計画策定の追加,③ガイドラインの普及・教育・検証活動からのフィードバックの反映を行い,よりグレードアップすることを目指しました.今回の出版によりこのガイドラインが本邦の統合失調症治療にさらに少しでも貢献できるものとなれば,関係者一同の大きな喜びであります.出版に至るまでには,委員の献身的な努力と医学書院の担当者の方々の絶大なるご尽力があったことをここに付記し,この場を借りてあらためて皆様方に深謝申し上げます.

2022年6月
日本神経精神薬理学会・日本臨床精神神経薬理学会
統合失調症薬物治療ガイドラインタスクフォース共同代表
中込和幸
染矢俊幸

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パート1 統合失調症の治療計画策定

 第1章 統合失調症の診断と鑑別診断

 第2章 統合失調症の治療総論

 第3章 患者さんと共に人生を考える――本ガイドラインの位置づけ

パート2 統合失調症治療の臨床疑問(CQ)

 第1章 急性期の統合失調症治療
  CQ1-1 補記急性期の統合失調症に抗精神病薬治療は有用か?
   CQ1-1補記 本ガイドラインに登場するEBM・臨床疫学用語
  CQ1-2 急性期の統合失調症で抗精神病薬の効果が不十分な場合に,切り替えと増量のどちらが適切か?
  CQ1-3 急性期の統合失調症で抗精神病薬の効果が不十分な場合に,抗精神病薬単剤治療と抗精神病薬の併用治療とどちらが適切か?
  CQ1-4 急性期の統合失調症で抗精神病薬の効果が不十分な場合に,抗精神病薬単剤治療と抗精神病薬以外の向精神薬との併用治療はどちらが適切か?

 第2章 安定・維持期の統合失調症治療
  CQ2-1 安定した統合失調症に抗精神病薬の中止は推奨されるか?
  CQ2-2 安定した統合失調症に抗精神病薬の減量は推奨されるか?
  CQ2-3 安定した統合失調症に抗精神病薬の投与間隔延長と間欠投与は推奨されるか?
   CQ2-3補記 服薬の方法
  CQ2-4 統合失調症の維持期治療に,第一世代抗精神病薬と第二世代抗精神病薬のどちらが有用か?
  CQ2-5 統合失調症の維持期治療に,抗精神病薬の持効性注射剤は有用か?
   CQ2-5補記 持効性注射剤(LAI)と服薬アドヒアランス

 第3章 抗精神病薬の薬剤性錐体外路系副作用
  CQ3-1 抗精神病薬による薬剤性パーキンソン症状に推奨される治療法および予防法は何か?
   CQ3-1補記 抗精神病薬の薬剤性錐体外路系副作用
  CQ3-2 抗精神病薬による急性ジストニアに推奨される治療法および予防法は何か?
  CQ3-3 抗精神病薬によるアカシジアに推奨される治療法および予防法は何か?
   CQ3-3補記 ペアワイズメタ解析とネットワークメタ解析
  CQ3-4 抗精神病薬による遅発性ジスキネジアに推奨される治療法および予防法は何か?
  CQ3-5 抗精神病薬による遅発性ジストニアに推奨される治療法および予防法は何か?

 第4章 抗精神病薬のその他の副作用
  CQ4-1 悪性症候群に推奨される治療法および予防法は何か?
   CQ4-1補記 悪性症候群(NMS)
  CQ4-2 抗精神病薬による体重増加に推奨される治療法および予防法は何か?
   CQ4-2補記 糖尿病の診断
  CQ4-3 抗精神病薬による便秘に推奨される治療法および予防法は何か?
  CQ4-4 抗精神病薬によるQT延長に推奨される治療法および予防法は何か?
  CQ4-5 抗精神病薬による性機能障害に推奨される治療法および予防法は何か?

 第5章 治療抵抗性統合失調症
  CQ5-1 治療抵抗性統合失調症におけるクロザピン治療は有用か?
   CQ5-1補記 治療抵抗性統合失調症(TRS)
  CQ5-2 クロザピン治療が有効な症例に副作用が生じた際の対処法は何か?
  CQ5-3 クロザピンの効果が十分に得られない場合の併用療法として何を選択すべきか?
  CQ5-4 クロザピンを使用しない場合,治療抵抗性統合失調症に対して電気けいれん療法は有用か?
   CQ5-4補記 統合失調症と電気けいれん療法(ECT)
  CQ5-5 治療抵抗性統合失調症に対する,クロザピンや電気けいれん療法以外の有効な治療法は何か?

 第6章 その他の臨床的諸問題1
  CQ6-1 安定した統合失調症患者の不眠症状に対して鎮静作用のある向精神薬の使用は推奨されるか?
   CQ6-1補記 睡眠衛生指導とは
  CQ6-2 統合失調症患者の不安・不穏および不眠症状に対する抗不安作用・鎮静作用を有する向精神薬の頓服使用は推奨されるか?
  CQ6-3 過眠症状を有する統合失調症患者に対して抗精神病薬の変更・減量,または併用されている向精神薬の減量・中止は推奨されるか?
  CQ6-4 統合失調症の抑うつ症状にどのような薬物治療が有用か?
  CQ6-5 統合失調症の認知機能障害に推奨される薬物治療はあるか?
   CQ6-5補記 認知機能障害の簡易な測定方法とその使い方

 第7章 その他の臨床的諸問題2
  CQ7-1 精神運動興奮状態に対して推奨される薬物治療はどれか?
  CQ7-2 統合失調症の緊張病に推奨される治療法はどれか?
  CQ7-3 病的多飲水・水中毒に対して推奨される薬物治療はあるか?
  CQ7-4 妊娠中の統合失調症に抗精神病薬は有用か?
   CQ7-4補記 統合失調症が妊娠に与える影響
  CQ7-5 産後(授乳婦を含む)の統合失調症の女性に抗精神病薬は有用か?
  CQ7-6 初回エピソード精神病に抗精神病薬治療は有用か?
   CQ7-6補記 初回エピソード精神病

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