医学雑誌部
医学雑誌部 M.A.さん
2019年 新卒者採用
薬学部薬学科卒
外科の雑誌を作っています
外科医の先生方を読者対象とした、“臨床解剖の知識”や“手術テクニック”などをまとめた『臨床外科』という月刊誌の編集を担当しています。仕事内容は大きく分けて「企画立案」「誌面制作」「雑誌全体にかかわる業務」の3種類があります。
企画立案
毎月オンラインで、編集委員の先生方と特集企画の検討や投稿論文審査の会議を行っています。ここで決まった企画内容をもとに各記事を執筆いただく先生方へご連絡をしたり、論文を投稿してくださった方へお返事をしたりします。時には対面での会議を設定し、先生方同士や我々とのコミュニケーションを促進することも大事な仕事です。第一線で医療を支えられている先生方とお話できることはこの仕事の醍醐味です。
毎月の会議とは別に、新連載の立案と執筆依頼、取材なども行っています。学会などでお会いした先生に新連載の企画を提案し、「それいいね!ぜひ連載しましょう!」と仰っていただければ、詳細を詰めていき、めでたく連載スタートです。提案するまでは内心ドキドキですが、快くお引き受けいただけたときの喜びはひとしおです。
誌面制作
著者の先生から頂戴したお原稿を細部まで読み込み、誤字脱字がないか入念にチェックします。読者にわかりやすい表現への変更を提案することもあります。臓器や手術の写真をはじめ、図表が多い雑誌ですので、執筆いただいた原稿をもとにフルカラーで鮮やかなイラストの作成、読みやすいレイアウト作りにも力を入れます。また、手術動画を付録として掲載することもあるため、動画の編集をすることもあります。誌面に掲載する広告の手配などもしています。自分が担当した号の雑誌が印刷され、手元に届いた瞬間は言葉にできない格別の達成感があります。
雑誌全体にかかわる業務
雑誌自体のリニューアル案の検討や、ゲストエディターとして企画立案にご協力いただく先生方の選定・推薦、また、効果的な販売促進の方法を検討しています。用紙代の高騰を受けて使用する紙の見直しなどもします。
Scheduleある1日のスケジュール
- 8:30
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起床
部活用の持ち物チェック(ラケット、シューズなど)。
- 9:30
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出社
フレックスタイム制度で勤務しているため、出社時間、退社時間は日によって異なります。
まずはメールチェック、業務の優先順位決め。
原稿整理
担当企画の原稿を確認し、著者の先生とメールでやり取りしながら入念に校正。
- 12:00
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昼食
先輩・後輩と投資や節税について井戸端会議。
- 13:00
-
会議録作成
打ち合わせ内容をまとめ、先生にメールで送付。
- 14:30
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出張報告書作成
出張時の先生との打ち合わせ内容も改めて確認。
- 16:00
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デスク会議
次回の編集会議について社内で話し合い準備を進める。
- 17:30
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退社
運動で汗を流す
終業後は会社のバドミントン部の活動、たっぷり試合をこなし大浴場で疲れを癒す。
- 21:00
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翌日以降の英気を養う会
部活後に居酒屋に行き、好物の鮮魚や日本酒に舌鼓を打つ。社公認クラブの会食にはなんと補助金が支給されます。
- 23:50
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帰宅・就寝
再度シャワーを浴び、翌日以降の筋肉痛におびえながら就寝。
医療情報の格差を解消し医療に貢献したい
入社当初から、質が高く正確な最新の医療情報を、「最速で」「最短で」「真っ直ぐに」医療従事者の皆様にお届けしていきたい、という思いがあります。それは今も変わらず目標としてあります。
インターネットのおかげで誰もが最新の医療情報にアクセスしやすくなりましたが、まだまだ社会には「医療情報の格差」があると感じます。自分一人でできることは限られますが、出版や医療情報サービスなどを通じてその情報の格差を埋めるようなシステムを作ることで、間接的にこの国の医療の向上に貢献していきたいと思っています。私自身も将来病院などにお世話になることがあるでしょうから、自分のためでもあります。
学生時代は「試験勉強とバイト、ときどきサークル」
薬学部在籍時は、単位を落とすと進級できない学部だったため、試験期間中は必死で勉強しました。塾講師や家庭教師のアルバイトをしていましたが、教え子が第一志望の学校に合格すると嬉しいので、たっぷりシフトを入れすぎたせいで、単位を落としそうになったことも。テニスサークルにも所属していましたが、活動はそこそこでラケットよりジョッキを握っていた記憶の方が多いかもしれません。
Message ── 医療系出版社に興味がある方へ
薬学部を卒業し、薬剤師資格も持っている私が医療系出版社で働くに至った経緯は、同じように医療系学部出身の方や、医療に興味があって転職を考えている方に参考になるかもしれません。
私の在籍していた薬学部では、卒後は製薬メーカーの開発職か薬剤師として働く人が多く、私も就職活動をし始めた頃はこの選択肢を念頭に置いていました。情報収集をするなかで、医療系出版社で働く先輩のインタビュー記事を読む機会があり、薬学部の経験を活かせる新たな選択肢に興味を持ちました。治療薬を開発したり直接患者さんと向き合う専門職とは異なり、間接的ではありますが、多くの人々に貢献できる仕事だと考え、医療系出版社を働く場所の候補として考えるようになりました。
医学書院の先輩達は皆教え方が上手く、気さくな人が多いです。不安や悩みがあっても相談しやすくオープンな雰囲気があります。ありきたりな表現ですが、まさに「アットホームな職場」です。そして仕事に趣味に、全力で取り組んでいる人も多いと感じます。
もし、かつての私のように進路について悩んでいて、医療系出版社という業界が気になるけれどためらっているならば、まずはエントリーして説明会でどのような会社か見ていただくと想像しやすいと思います。あなたのバックグラウンドを活かせる仕事が医学書院にはきっとあります。