医学界新聞

 

【秋の読書特集】

澄んだ空の下/ひたすら活字を追った/世界が広がった
「あの先生」が医学生・研修医に薦めるこの一冊


 芸術の秋,食欲の秋,医学生・研修医の皆さんはどのような秋をお過ごしでしょうか。弊紙では,日頃,質の高い医療を提供すべく邁進されている皆さんに,秋の読書特集をご提案。皆さんもよくご存じの「あの先生」に,医師として,1人の人間として,人生観を豊かにしてくれる一冊を紹介していただきました。


志を持ち,常に前向きに,挑戦する姿勢を忘れずに

田中 紘一(先端医療センター・センター長)


(1) 「志高く雑巾がけ」を銘としながら臨床の新しい分野を切り開いてきたが,この志が大きな活力を導いてきた。しかし,この志はその時々で高くもなり低くもなる。本書のなかで主人公の河井継之助は「志ほど,世にとけ易くこわれ易くくだけ易いものはない」と思っている。幕末の激動の中で越後の小国長岡藩の家老継之助が,陽明学をバックボーンに人の行動の美しさを追求しながら,藩の運命を導く。敗れることが先にみえる中で,なぜ小国が尊王攘夷の新しい荒波に抵抗していくかが,彼の思想の中に読みとれる。最近再び武士道ものを目にすることが多いが,この歴史小説は,武士道を考える上でも面白い。

(1)峠

著:司馬遼太郎
文庫・上中下巻
定価:(上)700円,(中)780円,(下)680円
新潮社・2003年(単行本初版1993年)

(2) 私が始めてアガサの探偵小説を読んだのは大学生の頃であったと思う。いわゆる話の巧妙さや,文章のテクニックもさることながら,大学生という多感な時期にのめりこんだ理由は,イギリスの生活様式の描写にあったと思う。本を読みながらイギリスでの食事や,町並みに思いをはせた。実際ロンドンに赴いて,メトロを乗り継ぎ本にでてきた駅に降り立つと,なんともいえない懐かしさがこみあげたものだ。本書の魅力はその人物描写にある。一人の人間の客観的かつ公平な目線によって登場人物が描かれ,すべての手がかりは読者の前に提示されており,読者は事件と関係のない事柄を省いて推理を巡らせばよい。小説のなかでポアロという探偵が登場するが,「一つ一つの物事は,必ず筋の通った説明をつけることができるはずである」という彼の大きな信念は,私の日々の医療に対する思いにも深く根付いている。

(2)葬儀を終えて

著:Agatha Christie
訳:加島祥造
文庫・482頁
定価:882円(税5%込)
早川書房・2003年
ISBN:4-15-130025-2

(3) 私がスターツルの手術に直接触れたのは,1986年にピッツバーグ大学で3か月間研修したときである。手術の見事さもさることながら,手術に対するひたむきさ,一点にかける真剣さに感動した。大きな怒声も発していた。しかし一貫するものは常に前向きに辛抱強く挑戦する姿勢であった。肝移植や臓器移植の今日までの歴史は,彼が歩んできた歴史といっても過言でない。茨の道を歩きながら,臓器移植を確立していく過程を,スターツル自身が語っている貴重な一冊である。好奇心あふれる一外科医が新しい分野に果敢に挑戦していく姿が汲み取れ共鳴をおぼえる。科学と外科学の発展を常に学びながら,次々に新しい治療学を創り出し展開していく語りは,惹きつけられる。臓器移植に関心ある人には必読をお薦めする。

(3)ゼロからの出発 わが臓器移植の軌跡

著:トーマス・スターツル
訳:小泉摩耶
四六判・417頁
定価:2345円(税5%込)
講談社・1992年
ISBN:4-06-205729-8


患者の痛み,苦しみの理解のために

武田 文和(埼玉医科大学客員教授・包括地域医療部)


(1) 柳澤桂子さんは当代日本を代表する生命科学者,詩人,エッセイストであるが,生命科学研究者として成熟の域に達したころから36年間も原因不明の激しい痛みに襲われ,苦しんだという体験の持ち主である。当時の医療界はこの痛みを解決できずにいたが,抗うつ薬の一種を処方され,それにより奇跡的といってもよい痛みからの解放を得たのだった。この柳澤さんには多くの著書があるが,その中でも本書は異色の一冊である。般若心経,つまり釈迦の言葉の和訳書であるが,辛い苦痛を長い間体験した柳澤さんの心を通して出てきた日本語になっているという特徴を味わうことができ,人間の生命にかかわる職業を選んだ若い医師が読めば必ず心の糧となる書である。リービ英雄氏による英訳の併記は理解を深める一助になる。

(1)生きて死ぬ智慧

文:柳澤桂子,画:堀文子,リービ英雄(英訳)
四六判・48頁
定価:1200円(税5%込)
小学館・2004年
ISBN:4-09-387521-9

(2) ノンフィクション作家の柳田邦男さんが,1994年4月から1年間にわたり毎日新聞に連載した同題の記事に加筆した書である。周囲の理解不足のなかで患者中心の医療の構築を試み,日本のがん患者のQOLを向上させようと努力した先人たちの姿を記録し,患者の心情にも光をあてている。また時間を惜しまず事実関係を確認しながら執筆した著者の真摯な姿勢を感じさせる一冊である。本書が示した事実を土台に日本のがん医療に人間愛が加えられてきたのであり,その延長線上で今日の進歩も展開されているのだ。本書を読んだ若い医師は必ずや新たな勇気を与えられると思う。

(2)「死の医学」への日記

著:柳田邦男
四六判・363頁
定価:1890円(税5%込)
新潮社・1996年(99年に同社から文庫版発行)
ISBN:4-10-322311-1

(3) 日本人の死因の第一位はがんであり,今では10人中3人の日本人の死因ががんである。また,がん死亡者の中にも,がんの治療中の患者の中にも,がんが治った人々の中にも相当数が痛みに苦しんでいるのに,日本でも世界の他の多くの国々でも,がんの痛みの治療は適切には行われていない。がんの症状の中で頻度がもっとも高く,もっとも辛い症状が痛みである。その痛みからのすべてのがん患者の解放がひいては緩和ケア全体の水準向上になるので,がんの痛みの対策の普及推進が優先課題と考えたWHOが1982年に地球規模の改革運動を開始した。WHOがん疼痛救済プログラムの展開である。

 WHOは加盟諸国の専門家にプログラム展開に必要な協力を要請したが,日本で協力を要請されたのが筆者であった。日本国内でしか教育を受けておらず日本国内でしか医療に従事したことのない日本人脳神経外科医の一人が諸外国の専門家集団の中に加わりWHOプログラムの策定,WHO方式がん疼痛治療法の作成,日本国内,多くの発展途上国での治療法普及協力などを定年退職まで25年間続けた。その体験は1999年1月から2年半ばかり医学界新聞にエッセイとして連載され,その連載に加筆してまとめたのが本書(拙著)である。

 WHOへの直接協力,発展途上国政府への現地協力,同時に国内で取り組んだ緩和ケア,サイコオンコロジー,インフォームド・コンセント,カルテ開示などなど日本のがん医療全般にかかわる今日的話題の展開経過も筆者がエピソードを交えて紹介している。地道な臨床業務に取り組み,その成果を整理しては発言し続けることが人の存在を広く知らしめることになり,やがてはよき機会に遭遇することにもなることを本書は教えてくれると思う。

(3)がんの痛みを救おう!WHOがん疼痛プログラムとともに

著:武田文和著
A5判・214頁
定価:1995円(税5%込)
医学書院・2002年
ISBN:4-260-12464-1


日々の診療を離れ,医学・医療の来し方行く末に思いを馳せる

小泉 俊三(佐賀大学教授・総合診療部)


(1) ボストン在住の李啓充氏は,わが国で混合診療導入の是非が熱く議論され始めた2004年秋,アメリカ医療批判の第3弾として『市場原理が医療を亡ぼす』を出版したが,本書は2000年秋に上梓されたその第2弾である。ここでは,医療過誤の歴史も含め,医療をめぐるさまざまの問題が幅広く取り上げられており,研修医の皆さんには入りやすいであろう。

 李先生の熱い議論に触発された人は,第1弾である『市場原理に揺れるアメリカの医療(1998)』から一気に読んでほしい(すべて医学書院刊)。こう紹介するとこの3冊がまったく硬派の書物のようであるが,李先生は大のメジャーリーグ・ベースボールファンでもある。Boston Red Soxの本拠地Fenway球場の故事など,薀蓄がそこかしこにちりばめられていて楽しい。

(1)アメリカ医療の光と影-医療過誤防止からマネジドケアまで

著:李啓充
B6判・262頁
定価:2100円(税5%込)
医学書院・2000年
ISBN:4-260-13870-7

(2) 外科や感染症に関心のある人にはぜひ勧めたい一冊。私たちが日常診療で当たり前のように行っていることにそれぞれ先人の苦労と紆余曲折があることを知って考えさせられる。一方,名前だけはどこかで聞いたことのある有名な医師が実際どんな人だったのかを知るのはそれだけでも楽しい。乳がん手術で有名なハルステッド医師が手術のときにゴム手袋を着用することを思いついたのはお気に入りの看護師の手が消毒薬でかぶれるのを見かねてのことだったとは! 原著は1956年,ドイツ語で出版されたが,本書のそのハイライト版。『これからの創傷治療』(医学書院,2003)の著者,夏井睦先生(www.wound-treatment.jp)によると,本書とは別に1971年出版の塩月正雄訳の講談社文庫版があるが今は絶版となっていて手に入らないとのことである。

(2)外科の夜明け 防腐法-絶対死からの解放

著:J・トールワルド
訳:大野和基
四六判・283頁
定価:1533円(税5%込)
小学館・1995年
ISBN:4-09-251009-8

(3) これはつい最近出版された文字どおりの新刊書である。三菱化成生命科学研究所を経て現在,科学技術文明研究所所長の米本昌平氏は生命倫理や地球環境問題を専門とする科学史家。ナチス優生学の研究をきっかけに,『バイオエシックス』(講談社現代新書,1985)以来,先端医療,遺伝子操作,臓器移植,人体の商品化,地球環境問題などのテーマに掛け値なしで最も鋭い論陣を張ってきた。本書も小著でありながらその論点は核心を突いている。誰にもおもねらない明快な論旨は,在野の研究者の立場を貫き通した著者の生き方と呼応している。

 著者自身による著者の科学史家として軌跡は,『独学の時代-新しい知の地平を求めて』(NTT出版2002年)に見ることができる。寄らば大樹の陰という風潮が強い今日,専門職能集団の社会責任を説く米本氏の気骨溢れる論鋒は,研修医の皆さんの心に響くところがあると信じる。

(3)バイオポリティクス-人体を管理するとはどういうことか

著:米本昌平
新書・271頁
定価:882円(税5%込)
中央公論新社・2006年
ISBN:4-12-101852-4

(4)番外編 最後に,英語で何か読んでみたい人のために本書を紹介する。邦訳は出ていないので,インターネットなどで原著を購入していただくしかないが,著者は,最近までボストンの教育病院で外科レジデントをしていた新進気鋭の外科医兼文筆家である。両親はバングラデシュ出身の医師。レジデント時代から文筆の才を現し,機知に富んだエッセイを雑誌New Yorkerに執筆してきた。最近では医療の質と安全に強い関心を示し,New England Journal of Medicine誌に共著者として医療安全運動の将来に関する本格的な提言を行うなど,多方面で活躍している。約270頁の本書にはNew Yorkerに連載された医療にまつわる14の臨場感溢れるエピソードが収められているが,著者の外科医らしい観察眼の深さ,人々への優しい心遣いは特筆に価する。

(4)Complications A Surgeon's Notes on an Imperfect Science

著:Atul Gawande
洋書・288頁
定価:13$
Picador USA・2003年
ISBN:1861974981


“できる医師”をめざしてください!

川越 正平(あおぞら診療所院長)


(1) 忙しい研修医が限られた時間の中で,本や論文,インターネット上など氾濫する情報の中から有意義なものを見つけ出し,身につけていくのに有効な方法について考えてみたい。時間のあるときに,自分の興味をもとに情報を抽出するというだけでは,臨床研修の幅,そして医師として人生経験の厚みを重ねていくうえで不十分だ。日々の臨床から学ぶことが第一だが,加えて意図的な生涯教育が必須となる。ここでは,そのための重要なキーワードとして,ポートフォリオを挙げたい。

 筆者は,医学部卒業後,卒後研修において医師が直面する「どんな医師になりたいのか」「どうすれば優れた医師になることができるのか」という問題について,10年にわたって議論を重ねた結果,医師3名のグループで,在宅医療を中心にすえた診療所を開設するに至った。現在では,地域医療に貢献するのみならず,「地域で医師を育てる」べく,常時2名・年間24名の研修医の地域保健・医療研修を,さらには独立開業を志す中堅医師の開業前研修も積極的に受け入れている。

 その中で,最近大きなキーワードとなっているのがポートフォリオだ。「紙ばさみ」と訳され,もともとは建築家やジャーナリストがこれまでの業績をファイルした「作品歴」や「活動歴」のことを言う。それを閲覧することによって,作者の個性や能力,センス,潜在的素養,将来の可能性などをうかがいしることができる(これらは非常に大切なものでありながら,ペーパーテストなどで定量化することは困難である)。

 医療現場における活用法としては,自分で作成した退院サマリーや手術記録はもちろんのこと,検索して読んだ論文など研修におけるあらゆる経験,成果にまつわる資料を,研修医自身が収集し,束ねたファイルと考えればいい。例えば,当院での地域保健・医療研修の場合,1.今日気づいたこと・経験したこと,2.今日うまくいかなかったこと・失敗,3.今の気持ち・感情,4.今後学びたい内容・希望の4つの項目について,A4の紙1枚に毎日記入してもらい,それをもとに,指導医と研修医が毎夕15分程度討論するという形で日々のふりかえりを行っている。さらに,必要に応じて翌日以降の研修プログラムを弾力的に進化させるよう配慮している。

 日々の経験にそのときの感情も交えつつ記録し,収集しておく。それらを束ねたものを定期的に見返しフィードバックする。その中から改めて学ぶべき多くの項目が列挙されることになるが,それらの優先順位を指導医とともに検討して,必要性の高いものから着手する。当院では,現在,すべての職種の新入職員の導入期の研修に活用されるに至っている。本書ではそうしたポートフォリオのあらましが,理解しやすくまとめてある。

 「できる医師」とは,確実な正解がない臨床現場での選択や作業を直感的に実践する医師のことであろう。ポートフォリオによって,皆さんの持つ時間のわずか1%(1日なら14分!)を,自らのふりかえりや目標設定,優先度評価に充てることをおすすめしたい。そうすることによって,わからないことや困難な命題に,どのようにアプローチすればよいのかという方法論を身につけることができる。それこそが,「できる医師」への近道ではないだろうか。

 本書には,「研修医回診」,「ランチタイムカンファレンス」,「患者情報一覧シート」,「1人プロジェクト」等,意欲的な実践方法も具体的に紹介されている。ポートフォリオを用いて“できる医師”をめざしてほしい。

(1)ポートフォリオ評価とコーチング手法臨床研修・臨床実習の成功戦略!

著:鈴木敏恵
B5判・160頁
定価:3150円(税5%込)
医学書院・2006年
ISBN:4-260-00053-5


死を直視し,生老病死の意味を考えるために

名越 康文(名越クリニック院長・精神科医)


(1) 一般的には現代医療批判の側面が強調されることが多い本作だが,そうしたレベルで読んでほしくて紹介するわけではない。現実問題として,現場の医師は,現代医療の矛盾・歪みをもろに被っており,その矛盾の狭間で理想の医療を追求していこうと頑張っている。もちろんマニュアル主義に逃げ込む輩がいないわけではないが,そのように現場で踏ん張っている皆さんに,今さら青臭い医療批判に耳を傾けろといっても馬鹿馬鹿しいというのが正直なところだろう。

 本作の凄みは,そうした表層的な医療批判とはまったく別の次元にある。それは,現代医療が本質的に持つ,死に対する強迫性が生々しく立ち現れているということだ。医療の歴史は,徹底して死を遠ざける歴史だったといえる。言い換えれば,死というものをどう捉えるかについて,徹底して避けて通ってきた。しかし,避ければ避けるほど,死への恐怖は潜在的に強く迫ってくることになる。「とにかく死にたくない,老いたくない。何が何でも生きていたい。生きていることが正しい」。長い医療の歴史を経て,現代医療に残ったのは,こうした極端な死生観だ。

 「どのように生き,どのように死ぬのか」。これは医師である前に,1人の人間として培っていかなくてはならない命題だ。ところが,医師となり,医学の世界に組み込まれたとたん,よほどの強い意志を持たない限り,死から目を遠ざけるようになってしまう。そうすると,もはやどのように生きるのかということも見られなくなる。死を遠ざけ続けた現代医療の中では,生きるということの本質を不可避的に見誤ってしまうのだ。

 本作では別段,こうした死生観の問題が大上段に語られることはない。しかし,そこで展開されている医者と患者,翻弄される主人公をはじめとする登場人物たちの“狂想曲”の奥底にあるのは,死に対する不安・恐怖だと私は感じた。登場人物たちの陰鬱とした表情や濃厚な背景の中に,死を直視できない,それゆえ生きるということから遠ざからざるを得ない不安が,実に先鋭化してにじみ出ている。

 病や死,そしてそこから導き出される生についての共通認識はいまや崩壊している。誰もいかに生き,いかに死ぬのかについて,自信を持った答えを持っていない。医療訴訟や,信じがたい医療ミスなど,さまざまな現代医療の歪みの背景には,そうした死と生についての共通認識の問題があると私は考える。おそらく,そこを再構築していかない限り,医師・患者間のコミュニケーションはますます崩壊の一途をたどるだろう。

 通読する必要はないので,何冊かを手に取り,そういった雰囲気を感じ取ったうえで,1人ひとりが老,病,死から,人間の生を考えるきっかけとしていただきたい。

(1)ブラックジャックによろしく

著:佐藤秀峰
B6判(コミック)・207頁
講談社・2002年~
定価:560円(税5%込)
ISBN:4-06-328825-0
(※データは第1巻。2006年9月現在第13巻まで刊行)

(2) 「客観的なものの見方」の基本として,現象学の基礎を学んでほしいという意図から。自分の目に映る主観的現実と,客観的現実の違い。あるいは「客観的現実というものがありうるのか」という問いを持ち,病になった側と病を診る側にある絶対的な乖離を知るというのは臨床医にとってとても大切なことだと考える。本書は哲学的素養がなくても十分に読める平易な語り口。素朴な現実観で診療を行うというのは暴力的である,ということを知ってほしい。

(2)はじめての現象学

著:竹田青嗣
B6判・293頁
定価:1785円(税5%込)
海鳥社・1993年
ISBN:4-87415-048-9