医学界新聞

 

金原一郎記念医学医療振興財団

第38回認定証贈呈式


 さる10月7日,金原一郎医学医療振興財団「第20回基礎医学医療研究助成」の交付対象者35名(助成総額1550万円)が選出され,東京都文京区の医学書院本社において第38回認定証贈呈式が開催された。

 金原優氏(同財団常任理事・㈱医学書院代表取締役社長)より認定証の贈呈後,同財団理事で選考委員長の野々村禎昭氏(東大名誉教授・(財)微生物化学研究会理事長)が登壇。「今回で基礎医学医療助成も節目の20年になります。10年目頃から研究の質が高くなり,特に国立大学が独立法人化されて以来,一段と質が高くなりました。選考に際し,われわれ選考委員は,議論に議論を重ねた末に決定いたしました」と選考時の苦労を語った。そして「本財団では基礎医学系の雑誌『生体の科学』を発行しており,これへの投稿を含め,今後も積極的に研究に励んでいただきたい」と激励した。

 最後に受賞者代表として新井文用氏(慶大)が挨拶に立ち,「新たな医療を生み出すうえでも,基礎医学研究を推進していくことが不可欠です。今後もさらに研究を進め,医学・医療の進歩に少しでも貢献してまいりたいと思います」と今後の研究への意気込みを述べた。