医学界新聞

 

あけぼの会創立25周年記念大会開催


 乳がん患者の会「あけぼの会」の創立25周年記念大会が,さる10月3日,千代田区・朝日ホールで開催された。患者会の草分け的存在である同会は,25年前に17人の会員で発足。現在では会員数4000人を数え,その歴史,規模ともに日本有数の患者会としてその存在が知られている。
 「25年を経て,患者は賢く,強くなった。あけぼの会の活動も,その礎になれたのではないかと思っている」と挨拶を述べたワット隆子氏(あけぼの会会長・写真)は続けて,「しかし一方で,日本では乳がん患者は年間3万人おり,年間1万人の方が亡くなっている現状がある」と述べ,今後も乳がん患者の生命とQOL向上のため,活動を続けていきたいとした。
 この日のプログラムは,竹中文良氏(ジャパン・ウェルネス理事長)による基調講演「患者会の社会的意義」やパネルディスカッション「乳がん克服21世紀」から,「癒しのピアニスト」として著名な遠藤郁子氏によるピアノコンサートなど,硬軟織り交ぜた内容。会場に集った700人以上の参加者は会の軌跡と今後を祝福しあった。