医学界新聞

 

マッチング参加者8200人を超える

参加病院の募集定員総数は1万900名に


 さる9月30日,医師臨床研修マッチング協議会(以下,マッチング協議会)は,研修医マッチングのオンラインによる参加申し込みを締め切った(郵送による受付は10月17日まで延長)。マッチング協議会によれば,この日までに参加登録を行なった研修病院は847病院,1072研修プログラムに達し,募集定員の総数は1万900名となった。
 厚労省の発表によれば,来年からはじまる臨床研修の必修化に伴い,臨床研修病院の数は急増しており,昨(2002)年4月の段階で509だった全国の臨床研修病院数は,この8月末までに946(申請数)を数えた。マッチングには,これらの臨床研修病院と大学病院の大半が参加することになる。
 また,参加登録を行なった研修希望者は8248人(9月30日現在)に達し,現6年生〔1998年度の大学医学部入学定員は7570名(マッチングの対象外となる自治医科大学,防衛医科大学校の入学定員は含まず)〕と,既卒者で来年医師国家試験を受ける者(いわゆる国試浪人)の多くがマッチングに参加登録を行なった。
 募集定員が大きい大学病院の中でマッチング不参加は東京医大のみ。大規模な研修施設のほとんどがマッチングに参加したために,マッチング参加病院における募集定員の総数は参加者数を大きく上回った。

中間公表を実施

 一方,翌10月1日には,マッチングの中間公表が行なわれ,各研修プログラムの第1希望者数が,参加者および参加病院にマッチング協議会ホームページを通じて公表された。中間公表時点での参加登録病院数は772病院,984プログラム,希望順位表登録者数は6945名(参加者の84%)であり(参加申し込みと事務処理とに時間差があるため,9月30日現在の参加登録数よりも少なくなっている),984のプログラムのうち,1位の希望者のあったものは740プログラムだった(75%)。
 今後,参加者は,中間公表のデータなどを参考にしながら,10月30日午後2時までに,最終的な希望順位表をマッチング協議会に提出しなければならない。その後,11月13日午後2時にに組み合わせが決定される。