医学界新聞

 

第26回日本医学会総会 開催せまる

「人間科学 日本から世界へ」をテーマに


 第26回日本医学会総会が,杉岡洋一会頭(前九大総長)のもと,4月4-6日(展示は2-8日),新たに建設された福岡国際会議場をはじめ,福岡サンパレス,他の会場で開催される。メインテーマは「人間科学 日本から世界へ――21世紀を拓く医学と医療 信頼と豊かさを求めて」。
 4年ごとに開催される同総会は100年の歴史を誇り,医療関連学会として日本最大のもの。今回は九州での初の開催となる。
 学術プログラムは,柱1「21世紀医学・医療の使命――疾病の解明とその克服」,柱2「人間科学と医学」,柱3「医療の改革をめざして」,柱4「医学・医療の進歩を世界に向けて」,柱5「医療フロンティア-何を,どこまで,何で,治せるか?」と,5つの柱を掲げている。〔詳細は本紙2527号(3月17日発行)に掲載予定〕


■学術プログラム(敬称略)
●記念講演=上田閑照(京大名誉教授・哲学)
「人間としての生と死」
4月5日 福岡サンパレス
●閉会講演=松井孝典(東大新領域創成科教授)
「地球と人類の未来…宇宙に生命は満ちあふれているか…」
4月6日 福岡国際会議場
●会頭講演=杉岡洋一(九州労災病院長/前九大総長)
「21世紀を拓く医学と医療」
4月4日 福岡国際会議場
●招待講演=田中耕一(ノーベル化学賞受賞者,株式会社島津製作所)
「レーザイオン化の応用」
4月4日 福岡サンパレス
●公開講座=五木寛之(作家)
4月6日 福岡国際会議場
●特別シンポジウム「日本の医療の将来」
4月6日 福岡国際会議場
司会=杉岡会頭,平野実(久留米大),高木安雄(九大)
シンポジストA:
坂口力(厚生労働大臣)
下村健(健康保険組合連合会副会長)
坪井栄孝(日本医師会長)
西室泰三(日本経済団体連合会副会長)
南裕子(日本看護協会長)
森亘(日本医学会長)
山本文男(全国町村会長・福岡県国保連合会長)
シンポジストB(発言者):
秋山洋(第52回日本病院学会長),
尾形裕也(九大)
李啓充(前ハーバード大)
指定発言者=竹嶋康弘(福岡市医師会長)

■学術展示・公開展示
展示テーマ:「社会が育てる医学と医療」
学術展示:4月3-6日
公開展示:4月2-8日
第1展示:人間を科学する
第2展示:支え合う暮らし
第3展示:共生の未来へ
第4展示:コミュニティ・ドーム(一般市民と医療関係者が対話し,その成果は,社会が育てる医学と医療 福岡宣言-みんなで創る心豊かな健康社会」(案)にまとめられる予定

●参加申込み方法
 特別割引登録料が適用される事前参加申込締切は2月28日。参加登録用紙とインターネットの2種類。詳細は下記まで。
第26回日本医学会総会事務局
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
九州大学大学院医学研究院内
TEL(092)643-7501/FAX(092)643-7502
E-mail:26isokai@med.kyushu-u.ac.jp
URL=http://www.isoukai.com/


●日本医学会総会 看護関連プログラム

22.看護とチーム医療

〈柱04-22-S-01:先端医療における看護職の役割〉司会=広島大 水流聡子,青森保健大 中村恵子(6日,13:00-15:00,九大百年講堂中講堂1+2)
(1)救急・救命医療と看護(山口大 山勢博彰),(2)移植医療と看護(信州大 森田孝子),(3)情報科学と看護システム(水流聡子),(4)看護の視点からとらえた先端医療における倫理的課題(国際医療福祉大 中西睦子),(5)先端医療における集中看護(千葉大 佐藤禮子)
〈柱04-22-S-02:質的な研究方法〉司会=慶大 太田喜久子,東京医歯大 高崎絹子(4日,13:30-15:30,九大百年講堂中講堂1+2)
(1)Grounded Theory Approachと看護における研究(東大 萱間真美),(2)現象学(日赤看護大 西村ユミ),(3)ナラティヴ・アプローチ(東京学芸大 野口裕二),(4)ライフストーリー(京大 やまだようこ)
〈柱04-22-S-03:子どもと家族支援における看護職の役割〉司会=群馬大 今関節子,日赤看護大 筒井真優美(4日,16:00-18:00,九大百年講堂大講堂)
(1)妊産褥婦のエモーショナルサポート(青森保健大 新道幸惠),(2)低出生体重児の発達と看護(広島大 横尾京子),(3)不妊と看護(千葉大 森恵美),(4)子ども虐待と育児支援(福井県立大 鈴木敦子),(5)子どもと家族への援助と“ずれ”(筒井真優美)
〈柱04-22-S-04:国際医療協力と看護〉司会=天使大 近藤潤子,兵庫看護大 森口育子(4日,13:30-15:30,九大百年講堂大講堂)
(1)国際看護と看護教育(群馬大,森淑江),(2)多文化共生社会をめざして-在日外国人の健康問題と保健・医療・福祉〔九大 平野(小原)裕子〕,(3)電話看護の国際的普及-比較文化的考察(長崎シーボルト大 久間圭子),(4)国際看護の現状と動向(日本看護協会 岡谷恵子)

教育講演

〈4-22-L-1:21世紀の医療における保健学〉九大 梅村創(4日,13:00-13:30,九大百年講堂大講堂)
〈4-22-L-2:糖尿病患者のやる気を促す-セルフケア支援に向けて〉岡山大 安酸史子(4日,13:30-14:00,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-3:透析患者におけるエビデンスに基づく-セルフケア行動促進プログラム〉北里大 岡美智代(4日,14:00-14:30,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-4:褥創管理のベストプラクティス〉金沢大 真田弘美(4日,14:30-15:00,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-5:ストーマケア:看護と医師のチーム医療〉東京オストミーセンター 大村裕子(4日,15:00-15:30,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-6:医療者のメンタルヘルス〉文化庁長官 河合隼雄(6日,9:30-10:00,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-7:看護におけるリラクゼーション技法の活用と成果〉群馬大 小板橋喜久代(4日,15:30-16:00,九大百年講堂中講堂1+2)
〈4-22-L-8:看護診断の役割と課題〉日赤看護大 中木高夫(4日,15:30-16:00,九大百年講堂大講堂)
〈4-22-L-9:栄養と医学〉中村学園大 津田博子(6日,9:00-9:30,九大百年講堂中講堂1+2)
(敬称略)