医学界新聞

 

日本医学会100周年記念式典ならびにシンポジウム開催


 日本医学会(会長=森 亘氏)の100周年記念式典ならびにシンポジウムが,さる6月6日,東京の日本医師会館において開催された。日本医学会はその前身である「日本聯合医学会」が明治35(1902)年,田口和美会頭,北里柴三郎副会頭のもとで開かれ,16分科会から1700余名が参加。第3回からは「日本医学会」と改称され,現在は95分科会を擁するに至り,明年は福岡市において「第26回日本医学会総会」が開催される。
 式典では森会長の挨拶,坪井栄孝日本医師会長による祝辞の後,村上陽一郎氏(国際基督教大教授)が基調講演「新しい医師・患者関係」が行なわれ,続いて開催されたシンポジウムでは,(1)これからの基礎医学(京大・中西重忠氏),(2)環境と人類の健康-自然と人工のバランスを考える(群馬産業保健推進センター所長・鈴木庄亮氏),(3)臨床医学の将来-科学に基づいた医療(自治医大学長・高久史麿氏),(4)21世紀の再生医療-現状と展望(京大・井上一知氏),(5)成育医療の現状と展望(国立成育医療センター病院長・柳澤正義氏),(6)社会と精神医学(都立松沢病院長・松下正明氏),(7)生殖医療と生命倫理-医学の進歩と社会の要請(慶大・吉村泰典氏)など,現在の医療・医学が直面する7つのテーマが論じられた。