医学界新聞

 

日本女医会創立100周年記念式典開催される

今後のさらなる発展と貢献を期待して


 日本女医会(橋本葉子会長)の創立100周年記念式典が,皇后陛下ご臨席のもと,さる5月18日,東京・新宿の京王プラザホテルにおいて開催された。
 同会は,初代会長前田園子氏や東京女子医大創立者の吉岡弥生氏らが中心となり,「日本全国の女医を以って会員とし,毎年春秋2回,東京の一所に集合して種々の学術上の討論やら,処世上の談話の交換を行ない,知識の増進と意思の疎通を計ること」を目的として1902年に創設。戦後は「(1)女医相互の研鑚,親睦及び社会的地位の向上,(2)福祉の増進並びに地域医療などの社会活動,(3)国際交流と親善」を推進している。
 式典には坂口力厚生労働大臣,坪井栄孝日本医師会会長,シェリー・ロス国際女医会会長,青山やすし東京都副知事が来賓として出席。まず,橋本会長が日本女医会のこれまでの足跡を紹介した後,皇后陛下は「日本における女医の歴史」について触れるとともに,創設初期から公衆衛生を重視した活動を行なってきた同会の歴史を指摘した。
 また,祝辞の中で坪井氏は,日本医師会にも女性の常任理事が選出されていることを披露。一方,坂口氏は医師国家試験の女性合格者が3割を占めている近年の傾向に言及し,女医のめざましい活躍とともに,それを支える日本女医会の活動を高く評価した。