医学界新聞

 

第1回日本VR医学会が開催される


 さる11月30日,第1回日本VR(ヴァーチャル・リアリティ)医学会が,高橋隆会長(京大,写真)のもと,東京・中央区の国立がんセンターがん研究振興財団国際会議場で開催された(2460号参照)。
 当日は,(1)遠隔ロボット手術(東大 光石衛氏),(2)整形外科分野(阪大 菅野伸彦氏),(3)腹部外科分野(九大 橋爪誠氏),(4)小切開心臓手術(慶大 川田志明氏),(5)バーチャルエンドスコピー(中京大 長谷川純一氏),(6)健康維持・増進(松下電工 澤田一哉氏)と,各医療分野におけるVR技術活用の現状と将来の課題が報告された。特に(2)では,手術支援ロボット「ROBODOC」による人工関節置換術を,(3)ではカプセル内視鏡やロボット手術の導入など,最新の動向が紹介された。
 また大会長講演「先端医学としてのVR医学の創生」の中で高橋会長は,医学教育,低侵襲手術や精神疾患,リハビリテーションなどにおける新たな治療法開発など,各領域におけるVRの多様な可能性を示唆した。