医学界新聞

 

地域における看護提供システムモデル事業
平成12年度成果発表会開催される


  

 日本看護協会による「地域における看護提供システムモデル事業」の平成12年度の成果発表会が,さる6月30日,東京・四ッ谷の主婦会館プラザエフにおいて開催された。同事業は,今世紀の少子高齢社会に備え,新しい地域保健医療提供システムや,看護のシステムづくりを研究・開発し,他地域でも普及・定着することをめざして,実践的研究を推進するもの。本年度は主に,まちの保健室の推進,在宅ターミナルケアシステムの構築,介護家族支援などをテーマに,6件のモデル事業が実施・報告された。
 成果発表会では,「感動の看護婦最前線」など,ドキュメンタリー番組のプロデュースキャスターを務める黒岩祐治氏(フジテレビ,写真右)が,「21世紀に求められる多様な看護活動-その可能性と展望」と題して基調講演を行なった他,東京から川越博美氏(聖路加看護大),青森から山本春江氏(青森県立保健大),他計6名が研究成果を報告。「地域をつなぐ“道の駅”を拠点とした“まちの保健室”づくり事業」として,自動血圧計や体脂肪計などを道の駅に設置した他,地域の小学校を会場にした健康教育活動等に取組んだ山本氏は,「地域住民だけでなく,“道の駅”に立ち寄る道路利用者を含めた多くの人々の健康支援ができた。利用者の約80%から好評を得た」と報告した。