医学界新聞

 

2001年「看護の日・看護週間」中央行事

「看護フォーラム」開催される


 「看護の日・看護週間」の中央行事として,「21世紀はケアの時代-看護職はみなさんのライフサポーターです」をテーマとした「看護フォーラム」が,「看護の日」の5月12日に,東京・千代田区の東京国際フォーラムで開催された。
 今フォーラムでは,「インターネット博覧会(インパク)」の編集長を務める糸井重里氏(コピーライター)が,「ほぼ日刊イトイ新聞」を通して,余命まもないがん患者“癌爺(ガンジー)”と巡り会った体験を,「あたたかいコミュニケーション-IT時代に体温のあるインターネットを」と題して記念講演。「看護においてもつながること=相手を思いやることが不可欠であり,インターネットはそれに重要な役割を果たす可能性を持っている」と述べた。また,パネルディスカッション「ケアの時代のライフサポーターに望む-「看護の日」次の10年へ」(司会=NHK 古谷和雄氏)では,高久史麿氏(自治医大),中島みち氏(作家),日野原重明氏(聖路加国際病院),吉武輝子氏(評論家),南裕子氏(日本看護協会)ら,看護の日制定に尽力した6名が登壇。「看護の日」を発案し呼びかけ人となった中島氏は,制定から今日にいたる看護の日10年の歴史を振りかえり,「患者の尊厳ある生をケアする看護の仕事の重要性を社会に訴えるとともに,看護の心をみなの心に浸透させることが目的」とそのねらいを再確認した。