医学界新聞

 

在宅医療フォーラム2000開催される


 東女医大在宅医療支援・推進部の主催による,在宅医療フォーラム2000(司会=東女医大 東間紘氏)が,さる9月3日に,東京・新宿区の東京女子医大弥生記念講堂において開催された。なお,前日には第9回HIT(Home Infusion therapy)研究会が,同日には講習会「演習/実践!在宅医療」が同大において行なわれた。
 東女医大の医療支援・推進部の“産みの親”と言われる濱野恭一氏(同大名誉教授)は,基調講演「在宅医療への取り組みと病診連携」の中で,「高齢化が進む21世紀には,QOL維持のために自宅で医療を受けたいという要請が高まるとともに,在宅医療が大きく台頭し,IT時代に対応した在宅検診や遠隔医療なども可能になるだろう」と述べた。続いて行なわれたフォーラム「介護保険下の在宅ケア」(司会=同大 上塚芳郎氏,新宿区医師会・曙光会 英裕雄氏)では,紀伊國献三氏(同大),上野桂子氏(聖隷福祉事業団),村松静子氏(日本在宅看護システム),小松美智子氏(同大・ソーシャルワーカー)の4名が登壇。医療保険と介護保険の間にある在宅ケアにおいて,医療・看護・介護が個別の役割を果たしながらも,連続性を持って連携する重要性を示唆した。