医学界新聞

 

カルガリー家族看護モデルを実践

第3回家族看護ワークショップ開催


 さる8月29-31日の3日間,カルガリー家族看護モデルの開発者であるロレイン・M・ライト氏(カナダ・カルガリー大教授,写真右)とジャニス・M・ベル氏(同准教授,同左)を講師に迎え,第3回家族看護ワークショップ「カルガリー家族看護モデル-実践編」が,東京大学で開催された。本ワークショップは,家族看護研究会(代表=東大杉下知子氏)の主催により,毎年カルガリー大で開催している「家族看護エクスターンシップ」と同様にビデオを多用し,疾病を体験している家族を援助するための基礎理論および実践方法を学ぶことを目的としており,全国から約120名が参加した。
 なおワークショップでは,「社会的会話と治療的会話の違い」などをベル氏が解説。ライト氏も,「看護職が上手な聞き手になることで患者は癒されることがある」と述べ,参加者との意見交換を行ないながら基礎理論の講演を行なった。また,教材となった演者の実践ビデオや講義を通し,これまでの「アセスメントモデル」「介入モデル」から,より専門性の高い「illness beliefsモデル」の展開も紹介された。