医学界新聞

 

緩和ケアにおける看護の役割を示唆

Cancer Week in Kumamoto 2000 開催


 さる6月1-4日,熊本市の熊本県立劇場において,「癌の発生,進展からその診断,治療,さらにターミナルケアまで」をテーマに「Cancer Week in Kumamoto 2000」が開催された。このCancer Weekは,第5回日本緩和医療学会,第9回日本癌病態治療研究会など4集会からなり,小川道雄会長(熊本大)のもと,癌をめぐる最新の進歩,英知を学ぶ合同集会として位置づけられた。また特別講演として,(1)僕の失敗-ターミナルの場面で(鳥取赤十字病院 徳永進氏),(2)「いのちの物語」を創る医療(ノンフィクション作家 柳田邦男氏),(3)「がん」をこえて(北里大 立川昭二氏)が企画された。
 一方,第5回日本緩和医療学会では,シンポジウム「ホスピスケア・緩和ケアの現状と展望」(司会=京府医大 近藤元治氏,他)が行なわれ,緩和医療チームにおける看護職の役割や,看護サイドとの連携の必要性などが医師から提示された(写真)。