医学界新聞

 

「21世紀の精神科看護をデザインする」をテーマに

第25回日本精神科看護学会香川大会開催


 さる5月24-26日の3日間,日本精神科看護技術協会(櫻井清会長,約3万6千人,以下日精看)総会ならびに日本精神科看護学会第25回香川大会が,香川県高松市の香川県県民ホールにて開催された。

25年目を迎えた日精看

 精神保健法の改正など,精神医療が社会に向けて大きく開かれつつあるが,その現状に携わり,職能団体として組織された「日精看」は本年,設立から25年を迎えた。今大会は,新たな100年への新しい第一歩として位置づけ,関連領域との連携,他職種との協働を摸索すべく「21世紀の精神科看護をデザインする」をテーマに掲げた。
 なお設立25周年を記念し,全国から精神科看護業務功労者として38名が厚生大臣表彰を受けた。さらに,日精看創立25周年記念事業の計画実施や,記念誌を発行することが,大会初日に行なわれた第25回定期総会の場において決定された。
 また,同初日には総会をはさみ,基調講演「21世紀の精神科看護をデザインする」(日精看副会長 藤丸成氏)および文化講演「日常の忘れ物―人間を考える」(作家藤本義一氏)が企画された。
 一方,大会2-3日に行なわれた一般演題発表は200題にのぼり,さらに研究助成論文2題の発表も行なわれた。恒例となっている大会テーマに沿ったシンポジウムは末安民生氏(東海大,日精看常任理事),木越トヨ子氏(宇ノ木訪問看護ステーション,同常任理事)の司会のもと,「21世紀の精神科看護をデザインする」と題し,患者家族を含めた4人のシンポジストが登壇。それぞれの立場からの意見発表とフロアを含めての討議が行なわれた。
 なお,同大会の詳報は次回看護号特別カラー版(7月31日付,2398号)に掲載する。