医学界新聞

 

1999年度 高松宮妃癌研究基金
「学術賞」「研究助成金」贈呈式開催


 さる2月22日,東京・千代田区のパレスホテルにおいて,高松宮妃癌研究基金の1999年度「学術賞」および「研究助成金」の贈呈式が行なわれた。当基金は,癌に関する研究を奨励助成し,わが国の学術の振興および人類の福祉に寄与することを目的に設立。癌に関する研究に従事し,その成果が癌研究の進歩・発展に貢献することが大きいと考えられる研究を行なうわが国の研究者,またはそのグループに,「学術賞」「研究助成金」の両賞を贈呈している。
 本年の「学術賞」受賞者は,宮園浩平氏(癌研)と山口建氏(国立がんセンター研)の2名。「研究助成金」は,伊藤和幸氏(大阪府立成人病センター研)ら10名が受賞した(受賞者は2月21日付2376号に掲載)。宮園氏は,ペプチドの一種であるTGF-β(Transforming growth factor-β)の新しい作用機構を発見。また山口氏は,肺小細胞癌の診断・治療に役立つ新しい腫瘍マーカーを開発しており,その両氏の業績が認められ,今回の受賞となった。