医学界新聞

 

第4回慶應医学賞授賞式開催


 昨(1999)年11月24日,東京・新宿区の慶應義塾大学北里記念医学図書館において,第4回慶應医学賞の授賞式が行なわれた。本賞は,「医学・生命科学の領域において顕著かつ創造的な業績をあげ,人類の平和と繁栄に著しく貢献した研究者を顕彰し,広く医学に寄与する」ことを目的に,慶應義塾医学振興基金(運営委員長=慶大塾長 鳥居泰彦氏;http://www.ms-fund.keio.ac.jp/index_jp.htm)の事業の1つとして創設され,1996年から受賞を開始している〔第2361号(1999年11月1日付)参照〕。
 今年の受賞者は,エリザベス・ヘレン・ブラックバーン氏(米・カリフォルニア大サンフランシスコ校医学部教授/微生物学・免疫学),および吉川信也氏(姫路工業大理学部教授/生命科学)の2名。『テロメアとテロメラーゼ』という研究で受賞したブラックバーン氏は,「科学者になったことを幸せに思う。多くの先達や仲間,夫のおかげですばらしい賞を受けることができた」と喜びを述べた。また,『ウシ心筋チトクロム酸化酵素の三次構造と反応機構』を研究した吉川氏も,「この賞が私たち研究グループの励みになる」と感謝の意を表した。