医学界新聞

 

21世紀につなぐ看護のサイエンスとアート


 さる8月28日に,在宅看護研究センター(村松静子代表)のオープン方式による看護教員研鑽研究室の開設を記念する「講演&対談:21世紀につなぐ看護のサイエンスとアート」が,東京・永田町の社会文化会館で開催された。なお同研鑽研究室は,日々進歩する医療に合わせた看護本来の機能を教授し,トータルな知識・技術・態度が求められる教員のための自己研鑽の場として開設し,現在申込みを受けつけている。
 講演&対談では,まず遠藤順子氏(作家・故遠藤周作氏夫人)が,「心温かい医療」を望んでいた周作氏の病床生活や,氏の死後に1か月で書き上げた著書『夫の宿題』の反響を話題に講演。夫人は,「医療職には自宅に帰りたいと望む末期の患者のサポートをしてほしい」と結んだ。その後,村松氏は,氏が「人生の師」と仰ぐ国分アイ氏(前愛知日赤短大)と対談。国分氏の日赤中央病院時代からの看護技術は,「ナーシングアート」として高く評価されているが,2氏の対談はまさに「時代を超えたナーシングアート」の内容であった。また,韓国初の民間による老人ホームを経営する金貞希氏と村松氏による対談「お隣の国・韓国とわが国,21世紀の看護のゆくえは」も企画された。
◆在宅看護研究センター:〒169-0075 新宿区高田馬場4-9-11-404
 TEL(03)3362-3193