医学界新聞

 

「実地医家のための会」400回例会開催


 「実地医家のための会」(代表=東京・神保勝一氏)の400回例会がさる7月11日,東京の如水会館において開催された。
 同会は1963年に永井友二郎,原仁,浦田卓,村松博雄の各氏が,「大学教育や各種の学会が教えてくれる医学・医療を待つのではなく,自らの問題を自らで解決しよう」と,“人間を中心においた総合医療”をめざして設立。お互いの研鑽・修練の場と同時に,医の倫理を根底に捉え,生涯学習の場として運営されてきた。また,同会を母体として1978年に「日本プライマリ・ケア学会」が設立されたことは特筆すべきできごとと言えよう。
 400回という記念すべき今回の例会では,「実地医家と医療情報」をメインテーマに掲げ,大熊由紀子氏(朝日新聞論説委員)と唄孝一氏(日本医事法学会)の基調講演に続いて,シンポジウム「実地医家の情報開示を求めて」(司会=渡辺武氏,鈴木荘一氏)を企画。
 例会後の記念祝賀会では,日野原重明聖路加国際病院理事長,高久史麿自治医大学長らが祝辞を述べた。