医学界新聞

 

クリティカルパスの創始者を迎えて

クリティカルパスの実践セミナー開催


 「平均在院日数の短縮や患者中心のケアをめざして」をテーマに,クリティカルパスの実践セミナー(主催:国際治療教育研究所,後援:日本看護協会)が,さる2月18日(大阪市・リサイタルホール)および19-20日(東京・こまばエミナース)にて開催された。同セミナーには,クリティカルパスの創始者であるカレン・ザンダー氏(米・Center for Case Management所長)が初来日し,「クリティカルパスとは何か」などの講演を行なった。この中でザンダー氏は,「クリティカルパスは,現実に立脚したものであり質やコストの強化を促すもの」と述べ,看護職から生み出された歴史的背景をはじめ,チーム医療にクリティカルパスを導入するための方法などをわかりやすく解説した。
 一方日本側からは,山崎絆氏(東京都済生会中央病院看護担当副院長)と阿部俊子氏(東医歯大)が登壇。山崎氏は,済生会中央病院のクリティカルパスを提示し,その使用の試みと効果について,実態調査を踏まえた結果を報告。また阿部氏は,実際的な作成方法と使用方法や,記録とバリアンスの考え方について解説した。その後,参加者はパスを作成する実践的なワークショップを行なった(関連記事を掲載)。