医学界新聞

第1回日本高齢消化器医学会議開催


 さる1月23日,東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて,第1回日本高齢消化器医学会議が,荒川泰行会長(日大教授)のもと,「高齢消化器病未来21」をテーマに開催された。本会議は,青壮年者の消化器病とは異なった特徴を持つ高齢者の消化器病に対し,医師・研究者・コメディカル・保健行政者らがともに議論し,幅広い視点から学術的に研究することを目的に設立されたもの。前日の設立記念フォーラムにひきつづき,当日は,特別講演「細胞老化と不死化を制御する遺伝子群」(鳥取大 押村光雄氏),シンポジウム「高齢者と非高齢者の消化器疾患の相違点と医学的課題を探る」(司会=獨協大 寺野彰氏,京大 千葉勉氏),パネルディスカッション「高齢者における消化器手術の医学的課題とその克服」(司会=金沢大 氷川宅和氏,杏林大 跡見裕氏)の他,67題の一般演題などが企画。「今後の高齢消化器病研究のあり方に一石を投じることとなれば」との荒川会長の言葉どおり,シンポジウムでは今後の展望を示す研究が提示されるとともに,パネルディスカッションでは患者の特性を考えた術式が話し合われた。