医学界新聞

黒住医学研究振興財団
「第34回小島三郎記念文化賞」および
「第6回研究助成金」贈呈式開催


 昨年の10月30日,東京・丸の内の東京會舘において,黒住医学研究振興財団(福見秀雄理事長)による,1998年度「第34回小島三郎記念文化賞」ならびに「第6回研究助成金」の贈呈式が行なわれた。「小島三郎記念文化賞」は,病原微生物学・感染症学・公衆衛生学・その他,これらに関連した領域において,優秀な業績をあげた研究者に贈られ,今年度は「ボツリヌス菌および非ボツリヌス・クロストリジウム菌種のボツリヌス毒素型の疫学研究」を発表した中村信一氏(金沢大教授・微生物学)が受賞。また,医学関連の大学,およびその他の教育機関,研究所,医療機関等において,臨床検査,衛生検査および,これらに関わる基礎医学に関する調査・研究に従事している研究者に贈られる「研究助成金」は,15名の研究者に交付されることが決定した(交付者は下記の通り)。
 小島三郎記念文化賞を受賞した中村氏は,「ボツリヌス菌の毒素系に関する疫学研究という目立たない分野に光を当てていただき,大変うれしく思う。この研究による分類が広く利用され,疫学研究の発展に寄与できればと祈っている」と謝辞を述べた。
〔第6回研究助成金交付者〕安達貴弘氏(東医歯大・難治研),池本正生氏(京大医療技術短大),伊藤浩史氏(宮崎医大),内山ふくみ氏(宮崎医大),奥村伸生氏(信州大医療技術短大),小笹晃太郎氏(京府医大),北島勲氏(鹿児島大),小林大介氏(札幌医大),庄司優氏(弘前大),高野徹氏(阪大),武林亨氏(慶大),田村隆氏(岡山大),福重真一氏(東北大),星友典氏(東北大),三井田孝氏(新潟大),以上15名