医学界新聞

ベトナム政府より「医療功労勲章」

「国際医療協力山口の会」が受勲


 本年4月,国際医療協力山口の会(通称「IMAYA」:会長=下松記念病院 岩本功氏)は,ベトナム政府より「医療功労勲章」を受勲した。
 IMAYAは山口県下松市の下松記念病院に本部を置く,1994年に発足した比較的若いNGO(非政府組織)であり,ベトナムの医療機関への胃内視鏡供与,専門家の派遣,内視鏡検査の普及のための研修支援等を行なってきた。現在,会員は75名である。代表を務める岩本氏は「ハノイのフレンドシップ病院ではこれまでIMAYAが供与してきた内視鏡械器を使用してベトナム北部の省・郡立病院医町のための研修をするようになり,フレンドシップ病院の内視鏡検査数は1日あたり20症例にもなる。この研修制度を確立するためにもIMAYAがこれからも省・郡立病院を含め全面的に支接していきたい」と抱負を語る。

できる範囲の活動を重ねる

 IMAYAは,決して大きなNGOではないが,自分たちができる範囲の活動を地道に積み重ねてきており,そのことが今回の受勲につながったと言える。5年目を迎えたIMAYAは,今年度も胃内視鏡供与やハノイへの専門家派遺,ベトナム医師の研修の他,タンザニアへの研修協力,医療機器供与を計画している。活動に関心のある方は以下のメールアドレスで問合せを受け付けている。
 E-mail:isaonhat@orange.ocn.ne.jp