医学界新聞

「高齢者の医学医療に関する研究」助成者決定


 (財)笹川医学医療研究財団による1998年度「高齢者の医学医療に関する研究」助成者決定通知式が,さる4月24日に,東京の笹川記念会館において開催された。
 人類の健康,長寿,幸福の増進を図ることを目的に同財団が1985年に始めた上記研究助成は今年で14回目を数えるが,近年では看護大学・看護学科等からの応募が増え,今年度は採用された全29件中7件が看護系への助成となった。
 挨拶に立った同財団の日野原重明理事長(写真右)は,「病院経営の不況下にある米国でも,医学医療研究費は日本に比べてはるかに増えている」と指摘,「医学医療だけでなくケアの面も含めた幅広い研究の方向性を示してほしい」と述べた。それを受けて助成対象者代表の横山修氏(金沢大附属病院,写真左)は,「寝たきり老人が増加している中,尿失禁対策など老人のQOLの向上に役立つよう努力したい」と抱負を述べた。