医学界新聞

資料:厚生省医療施設調査・病院報告の概要

病院数は依然として減少
一般診療所は調査開始以来増加傾向


 厚生省統計情報部は昨年12月13日に,全国の医療施設(病院・診療所)の分布や整備の状況を明らかにした「医療施設の概要」と,全国の病院における患者の利用状況ならびに医療従事者の状況を把握した「病院報告」を発表した。
 この調査は平成7年10月1日から1年間の病院・診療所の動態を集計したもの。これによると,病院は9490施設で,前年に比べ116施設減少した(対前年比1.2%の減少)。病院数は平成2年をピークにその後減少しており,平成4年からは1万施設を割っている。一般診療所は8万7909施設で,前年に比べ840施設(対前年比1.0%)増加した。一般診療所の数は調査開始以来増加傾向にある。その中で有床診療所の占める割合は23.3%であり,この割合は年々減少しているが,その一方で無床診療所は増加している。
 一方,病院報告によると,病院における1日の平均患者数は6124人(0.4%)増加しており,平成6年より3年連続で増加している。また,入院患者の平均在院日数は43.7日で前年に比べ0.5日短くなり,一般病床においては33.5日と前年に比べ0.2日短くなっている。
 医療従事者の総数(非常勤職員を含む。ただし,医師および歯科医師については常勤換算したもの)は256万8253.5人となっており,その内病院における医療従事者は155万9199.4人で,前回の調査より3万3208.3人(2.2%)増加している。
 病院の医療従事者数を100床あたりでみると,93.7人で,前年に比べ2.3人増加している。これを職種別でみると,医師は9.8人で0.2人の増加,看護婦(士)は27.4人で1.0人の増加,准看護婦(士)は14.7人で前年と同様となっている。 (―は計数のない場合,△は減少数または減少率,…は計数不明または計数を表章することが不適当な場合を意味する)