医学界新聞

HIV感染者(エイズ患者含む)情報

エイズ患者40名,感染者65名の報告


 さる1月末に厚生省エイズサーベイランス委員会(山崎修道委員長)がHIV感染者情報を発表。昨年11月1日から12月末日までの2か間に計106名の患者・感染者(患者40名,感染者66名)を報告した。発表の内訳は(カッコ内は患者数),(1)感染原因では,異性間の性的接触49名(14名),同性間の性的接触26名(4名),母子感染1名(1名),不明29名(21名)。(2)性別では,男性77名(28名),女性29名(12名)。(3)年齢区分別では,10歳未満1名(1名),20歳代37名(7名),30歳代34名(15名),40歳代21名(9名),50歳以上13名(8名)。(4)国籍別では,日本人69名(25名),外国人37名(15名)。(5)感染地域別では,国内51名(16名),海外27名(9名),不明28名(15名)であった。  また今回20名の死亡報告があり,「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告と合わせた累積死亡報告数は1013名となった。

(表1)日本のエイズ患者の状況
感染原因男性女性合計
異性間性的接触375
(75)
82
(42)
457
(117)
同性間性的接触264
(37)

(―)
264
(37)
静注薬物濫用11
(7)

(―)
11
(7)
母子感染7
(1)
3
(1)
10
(2)
その他16
(5)
8
(2)
24
(7)
不明236
(89)
54
(39)
290
(128)
小計909
(214)
147
(84)
1,056
(298)
凝固因子製剤6199628
患者合計1,528
(214)
156
(84)
1,684
(298)

(表2)日本のHIV感染者の状況
感染原因男性女性合計
異性間性的接触567
(124)
654
(472)
1,221
(596)
同性間性的接触573
(78)

(―)
573
(78)
静注薬物濫用14
(10)

(―)
14
(10)
母子感染8
(1)
11
(6)
19
(7)
その他26
(10)
23
(0)
49
(15)
不明236
(125)
378
(359)
614
(484)
小計1,424
(348)
1,066
(842)
2,490
(1,190)
凝固因子製剤1,475201,495
感染者合計2,899
(348)
1,086
(842)
3,985
(1,190)

【注】(1)*=1997年10月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」からの報告による数字。なお,「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」施行後(1988年2月17日以降),凝固因子製剤が原因とされるものは法による報告の対象から除外されている。
(2)( )内の数値は外国人(再掲)。
(3)表1,2,とも1997年12月末現在の届出数字。