日本医療機能評価機構 認定病院を公表
新たに6病院が認定される
認定病院に初の大学病院
さる10月17日,東京・浜町にある厚生省の外郭団体である財団法人日本医療機能評価機構(常務理事=河北博文氏)が,新たに認定された6病院を公表した(表1)。今回認定証が発行された病院の中には初めて大学病院が認定されている。現在までに公表されている認定病院は12施設(表2)で,今回の追加で合計18施設となる。
同時に河北氏は,病院医療評価対象病院の種別について,今後,一般病院と精神病院の機能を併せ持つ病院を「複合」として設定し,病院総体として評価していく方針を明らかにした。
「長期療養機能」評価
さらに,現在,平成10年度からの実施を見込んで検討を続けている「長期療養機能」の評価方法と試行調査の実施を検討していることを公表。評価方法は,書面評価と訪問評価の2段階で行なうものとし,現在検討されている評価の対象領域と評価項目について,(1)病院の理念と組織的基盤,(2)地域ケアへの参加とサービスの継続性,(3)診療の質の確保,(4)看護,介護の適切な提供,(5)患者の満足と安心,(6)病院運営管理の合理性,(7)生活支援サービス(リハビリテーションと生活活性化)の7点をあげた。同財団では,さらに324施設が認定されている全国のエイズ拠点病院について,病院が組織体として診療機能が働いているか,地域で多施設とネットワークが組まれているのかなど,エイズ診療機能評価に関する研究を開始することを公表した。
厚生省は先に公表した医療保険制度改革案の中で医療提供体制の改革の1つに,「病院機能評価事業の一層の充実,普及」をあげている。しかし河北氏は,「厚生省で病院機能評価の推進を掲げているにもかかわらず,いまだに厚生省管轄の病院から,この病院機能評価受審申し込みがなされていない」と,指摘した。
表1 新たに認定証が発行される病院
一般病院種別A
一般病院種別B
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表2 認定証発行病院
一般病院種別A
一般病院種別B
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