医学界新聞

第1回日本気胸学会が開催される

学会として新しい出発


 自然気胸を中心に,気胸とその周辺疾患を研究する気胸研究会が,このたび日本気胸学会に改称。その第1回目の集会が,武野良仁会長(日産厚生会玉川病院)のもと,さる9月29日に,東京国際フォーラムにおいて開催された。
 学会としての記念すべき第一歩となった今回は,ヨーロッパ,アメリカ,アジアから研究者を招いたセッション「世界の気胸」をはじめ,自然気胸を病理,診断,治療それぞれの視点から考察した特別報告「自然気胸の現況」や,「気胸の病理と病態」,「続発性気胸」,「胸腔鏡手術」の3つのテーマに沿った15題の一般演題の発表が行なわれた。
 同学会は1975年より3年間行なわれた,厚生省医療研究助成金による「自発性気胸の治療法に関する研究」(班長=武野良仁氏)に携わったメンバーが中心となり,1975年に気胸研究会として発足。内科,外科,病理,公衆衛生など,各領域の専門家の意見交換の場として55回にものぼる集会を開催するなど精力的に活動を展開,今回の学会としての発足に至った。