医学界新聞

第10回日本サイコオンコロジー学会・
第2回日本緩和医療学会合同大会開催


 第10回日本サイコオンコロジー学会(会長=国立がんセンター東病院 志真泰夫氏)と第2回日本緩和医療学会(会長=同病院長 海老原敏氏)の合同大会が,さる3月26-28日の3日間,阿部薫大会長(国立がんセンター総長)のもと,千葉県柏市の柏市民文化会館で開催された。
 日本緩和医療学会(理事長=阪大教授 柏木哲夫氏)は,昨年7月に,パリアティブメディシンの確立をめざし,(1)生物学,(2)精神・心理学,(3)社会学,(4)哲学・倫理学,(5)看護学,(6)その他の各医学専門分野を包括した学際的・学術的研究,実践,教育を行なう目的で発足した。日本サイコオンコロジー学会のめざすところと共通,また関連する部分が多く,医師をはじめとし,看護婦,薬剤師などの多くの医療関係者が参集することなどから今回は初の合同大会となった。
 この合同大会に関しては,「2つの会がともに発展するためには,2~3年に1度合同大会として,両方の参加者が自由に参加し勉強できる形式にできたらと考えている」(阿部薫氏)の言葉を実践すべく,1999年には広島市での合同大会(両学会長=広島大教授 山脇成人氏)の開催も予定されている。
 なお,合同大会の内容については本号に関連記事を掲載。シンポジウム,ワークショップを中心に紹介する。