医学界新聞

Nursing Information (学会・研究会情報)


●第4回看護職の主体性に関する総合シンポジウム
 「看護職の主体性を支える経営」
 開催案内 2月20-21日/東大

 診療における「看護職のジレンマ」について,看護職の主体性という立場から過去3年にわたり開催されてきた「看護職の主体性に関する国際シンポジウム」(実行委員長=東大教授 小島通代氏)が,本年は「総合シンポジウム」として,きたる2月20-21日の両日,東京の東京大学医学図書館で開催される。
 同シンポジウムでは,雇用関係のある経営主体との契約上の制約についての研究が必要との視点から,医療経営に関係する諸因子の具体的関係を明かにする。
プログラム
〔講演〕看護職の主体性と経営(小島通代)
〔体験学習〕医療マネージメントゲーム(経営総合研究所 明賀義輝)
〔討論〕(1)グループ討論と発表,(2)患者の満足度と看護の主体性
参加資格:看護職,医師,医療・福祉関係職,法曹等,テーマに関心のある者
参加費:10,000円,懇親会費2,000円
参加人数:60名(先着順)
申込み方法:はがきに(1)氏名(フリガナ),(2)返信先住所・郵便番号,(3)連絡先電話(FAX)番号を明記の上,下記宛に郵送。折り返し詳しい案内を送付する
申込み・問合せ先:〒113 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学医学部成人保健・看護学教室内 総合シンポジウム実行委員会
 TEL(03)3812-2111(内3508)/FAX(03)5802-2923

●木村看護教育振興財団
 平成9年度助成事業公募 締切=1月31日(必着)

 木村看護教育振興財団では,看護教育の充実・向上を図ることを目的に,平成9年度の助成事業として,下記の通り(1)看護研究の助成,(2)海外研修の助成を行なう。詳細は下記事務局まで問い合わせのこと。
【看護研究助成】
対象:財団の助成により看護研究の発展・充実が期待される個人または共同研究
応募資格:(1)看護婦(士),助産婦,保健婦(士)のいずれかの資格を持つ者,(2)医療機関・福祉施設・看護学校・短大・大学・研究所などで,看護の職務または看護の研究に携わっている者,(3)関係所属長の推薦があること
助成金額:1件につき100万円を限度
助成の範囲:当該研究のための旅費,会議日,消耗品費,通信費など
【海外研修助成】
研修先:(a)メイヨーメディカルセンター(米国ミネソタ州),(b)ボストンベスイスラエル病院(米国マサチューセッツ州)
応募資格:(1)看護婦(士),助産婦,保健士),助産婦,保健婦(士)のいずれかの資格を持ち,看護の業務経験が3年以上あること,(2)心身ともに健康で,原則として45歳以下であること,(3)日常会話と看護の専門分野の英語力があること(通訳はつかない),なお研修先(b)では専門分野での相当な英語力および大学卒業程度の能力を有する者
募集人員:(a)=10名,(b)=2名
研修方法および時期:(a)講義および見学実習が中心(1997年8月期の4週間),(b)専門看護婦が選んだ指導者(プリセプター)と行動をともにしながら実際に看護を行なう(1997年9-10月期の6週間)
助成の範囲:往復交通費,研修費用の他,宿泊施設を提供する
*応募用紙等は,23.5cm×12cmの定型封筒に,住所,氏名を記入した返信用封筒を添え下記事務局に請求すること
問合せ先:〒113 東京都文京区本郷5-25-14 (財)木村看護教育振興財団事務局
  TEL(03)5800-2700/FAX(03)5800-0022

●国際シンポジウム 「医療の公共性と医療労働者」
 開催案内 3月4-6日/東京

 日本医療労働組合連合会(委員長=江尻尚子氏)では,きたる3月4-6日の3日間,東京・港区のホテルフロラシオン青山(東京青山会館)で,「医療の公共性と医療労働者」をテーマとした国際シンポジウムを開催する。これは,海外各国における保健・医療業務の再編と民営化が,保健・医療労働者の雇用と労働条件および国民の健康と生活に与える影響を明らかにし,保健・医療業務,看護サービスの公共性と社会的役割を高めるための,国際連帯活動の発展を図ることを目的としたもの。
 英,仏,独,米,加をはじめとする海外からの招待者を含めて,(1)保健医療・看護業務の再編と民営化の動向,(2)改革が保健医療労働者・国民に与える影響,(3)保健医療労働者の闘いと国際連帯活動について討論を行なう。なお同時・随時通訳がある。
事務局:〒110 東京都台東区入谷1-9-5 日本医療労働組合連合会
  TEL(03)3875-5871/FAX(03)3875-6270

●神戸市看護大学 編入学生募集案内

 神戸市看護大学では,1998年4月から下記の要領で編入学生40名を受け入れる。
入学年次:3年次編入
修学年限:2年間
募集人員:40名(そのうち社会人枠として15名を予定)
受験資格:(1)短期大学を卒業した者(卒業見込み者を含む),(2)看護婦免許を有する者(取得見込み者を含む)。ただし,社会人枠で受験を希望する場合は,(1)(2)に加え,看護婦として出願時2年以上継続して就業した経験を有する者
試験方法:学科試験(専門科目I,専門科目II,英語),小論文,面接(ただし,社会人枠で受験をする場合は専門科目Iは免除される)
試験日:1997年9月上旬の予定
問合せ先:〒651-21 神戸市西区学園西町3-4 神戸市看護大学教務係
  TEL(078)794-8080

●第7回日本看護学教育学会
 演題募集 締切迫る 締切=2月5日(必着)

 第7回日本看護学教育学会が,きたる8月1-2日の両日,新道幸恵会長(神戸大教授)のもと,「看護実践能力を育む教育方法」をメインテーマに,神戸市の国際展示場2号館で開催される。これに伴い事務局では一般演題を募集している。なお,締切りは2月5日(必着),申し込み資格は共同研究者を含め同学会の会員または入会手続き中の者に限られる。
プログラム
〔会長講演〕看護実践能力を高める教育と臨地の相互支援(新道幸恵)
〔招聘講演〕看護教育における模擬患者の活用(カナダ Andrea Baumann)
〔シンポジウム〕教育方法の新たな試み(座長=東海大教授 藤村龍子,兵庫県立大教授 川口孝泰),(1)モジュール学習(千葉大 薄井坦子),(2)Computer Assisted Instruction(国際医療福祉大 金井‐Pak雅子),(3)Problem-Based Learning(聖路加看護大 小山眞理子),(4)Critical Thinkingの教育(金沢大 牧本清子),(5)現任教育‐On the Job Training(兵庫県立看護大 上泉和子)
〔課題別研究討論会〕シンポジウムの5つの課題に関する研究報告や教育実践報告
申込み演題:看護学の基礎教育,卒後教育ならびに現任教育に関する研究。発表形式は,口演および示説。なお,課題別討論会での報告も募集する。
事務局:〒654-01 神戸市須磨区友が丘7-10-2 神戸大学医学部保健学科
  TEL&FAX(078)796-4522

●NDC公開セミナー 「現場で生きる看護診断」
 参加者募集中 2月8日/日赤看護大学

 看護臨床家の研究会として活動中のNDC(nursing diagnosis conference)では,きたる2月8日に,東京の日本赤十字看護大学講堂において,公開セミナー「現場で生きる看護診断」を開催する。これに伴い事務局では参加者を募集している。
プログラム:(1)川島みどり,黒田裕子,松浦真理子のTALK & TALK & TALK,(2)看護診断グループワーク(NDCメンバーがアドバイザーとしてグループワークに参加し事例検討を行なう)
定員:150名(先着順で,定員に達し次第締め切る)
参加費:15,000円(NDC独自の豊富な資料と昼食,コーヒーサービス付き)
申込み方法:FAXまたははがきに,氏名,連絡先,資料送付先住所,年齢,職業,臨床経験を記入の上,下記事務局宛送付のこと
事務局:〒150 東京都渋谷区広尾4-1-3 日本赤十字看護大学内(平田暁子)
  TEL(03)3409-0266/FAX(03)3409-0589

●第5回日本人間工学会システム連合大会
 開催案内 3月24-26日/東京

 第5回日本人間工学会システム連合大会(看護人間工学部会,視覚エルゴノミクス,ヒトをはかる,感性官能検査,メディアインターフェイスの5部会合同主催)がきたる3月24-26日の3日間,東京・八王子市の八王子大学セミナーハウスにて開催される。看護人間工学部会は,4年前に日本同学会の1部会として発足している。
 なお,看護の隣接領域科学である人間工学を基にした研究活動を,保健医療の場に提言することを目的とする看護人間工学部会の会員も募集している。詳しくは下記へ。
問合せ先:〒338 浦和市上大久保519 埼玉県立衛生短期大学看護学科 看護人間工学部会(担当 樋之津)
  TEL(048)859-5900/FAX(048)859-5387

●第30回母子保健セミナー
 参加者募集中 締切=2月10日

 第30回母子保健セミナー(主催=母子愛育会総合母子保健センター)が,「周産期医療における生命倫理を考える」をテーマに,きたる3月11-12日の両日,東京・港区の母子愛育会総合母子保健センターにおいて開催される。これに伴い事務局では,参加者を募集している。詳しくは下記まで。
プログラム
〔講演〕(1)生命倫理学からみた周産期医療(国際日本文化研究センター 森岡正博),(2)周産期の生命倫理(東女医大母子総合医療センター教授 仁志田博司),(3)親として子育てを考える(先天性四肢障害者児父母の会 野辺明子),(4)胎児期看護から生命を考える(日赤看護大 安藤広子)
〔事例研究〕提示,質疑応答(愛育病院新生児部長 加部一彦)
〔全体討議〕周産期における倫理的問題(司会=加部一彦)
対象:医師,看護婦,助産婦,保健婦,福祉関係者,教育関係者等で全日程参加できる者
定員:90名
受講費:14,000円
締切:2月10日
問合せ先:〒106 港区南麻布5-6-8 恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター
  TEL&FAX(03)3473-8335

●厚生省末期医療患者のQOL推進事業講習会
 開催案内 3月29日/千葉県・柏市

 厚生省健康政策局主催による,末期患者のケア向上をめざす末期医療患者のQOL推進事業講習会が,きたる3月29日に,国立がんセンター研究所支所講堂で開催される。テーマは「痛み治療からすべての症状の緩和へ」。なお講習会は,この他にも札幌,仙台,大阪,四国,福岡などの各地でも開催される予定。詳細は下記まで。
プログラム
1.がん看護(司会=国立がんセンター東病院 丸口ミサエ)(1)がん患者の症状緩和に向けての看護,(2)がん患者のQOL向上のための看護
2. QOL(司会=国立がんセンター中央病院長 垣添忠生)(3)インフォームド・コンセントとがん患者のQOL,(4)がん患者のQOL推進のための緩和医療
3.症状の緩和(司会=国立がんセンター中央病院 平賀一陽)(5)がん患者の痛みの治療,(6)がん患者の他の症状の治療,(7)がん患者の精神症状の治療
4. Q&Aコーナー
問合せ先:〒104 東京都中央区築地5-1-1 (財)がん研究振興財団内(担当 志村)
  TEL(03)3543-0332/FAX(03)3546-7826

●第7回日本小児看護研究学会
 演題募集中 締切=4月25日(必着)

 第7回日本小児看護研究学会が,瀬谷美子学会長(横浜市立看護短大教授)のもと,きたる7月12日に,横浜市の横浜市立看護短期大学部にて開催される。これに伴い事務局では,一般演題を募集している。
プログラム
〔学会長講演〕少子化の中で考える小児看護学教育(瀬谷美子)
〔特別講演〕院内教育のあり方-小児専門看護師誕生への期待(神奈川県立こども医療センター総看護婦長 岡部純子)
*なお,学会翌日には下記の学習会(講演)を予定している(参加自由・無料)
〔日時〕7月13日(10:00-12:00)
〔講演〕こどもの音楽療法-音楽をとおしての対話(宇都宮大附属養護学校 遠山文吉)
演題締切:4月25日(必着)
事務局:〒236 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学看護短期大学部
  TEL(045)787-2742/FAX(045)787-2546

●「劇団 “ 9(ナイン)”」が2回目の講演と公演

 埼玉県草加保健所・八潮市主催による「劇団“9(ナイン)”」の演劇と講演会が,昨年末の12月14日,埼玉県八潮市の生涯楽習館において開催された。
 1996年5月に結成された「劇団“9”」(団長=獨協医大越谷病院看護婦長 神尾加代子氏,代表・マネージャー=越谷市立看護専門学校 鈴木陽子氏)は,医療従事者で構成されている劇団。手作りの演劇をめざし,9月には旗揚げ公演として,三好春樹氏(生活とリハビリ研究所代表)の講演とともに「痴呆性老人介護講習会」(主催=埼玉県看護協会第9支部)を挙行した。
 2回目を迎えた今回は,(1)演劇「ドキュメントTHE在宅ケア:田中松吉-退院物語」と(2)神尾氏による講演,続いて,主催者側の「保健婦・ケースワーカーによる介護相談」が行なわれた。
 「職場もキャリアもまったく違うメンバーですが,上演の緊張感・充実感の虜になった。演劇を創り上げていく中で,新しい自分を発見することの驚きはとても大きい」と劇団員は語り,「これからは医療の問題だけでなく,娯楽の要素も加えて,できれば老人ホームなどでミュージカルも上演していきたい」と夢を膨らませる。
 また同劇団では,公演の依頼や団員の加入も受け付けている。詳細は下記まで。
劇団“9”連絡先:〒343 埼玉県越谷市東越谷10-81 越谷市立看護専門学校(鈴木陽子)
  TEL(0489)65-3171/FAX(0489)66-8591