医学界新聞

●HIV感染者(エイズ患者含む)情報


エイズ患者34名,感染者53名の報告

 さる11月末に厚生省エイズサーベイランス委員会(山崎修道委員長)がHIV感染者情報を発表。昨年9月1日から10月末日までの2か間に計87名の患者・感染者(患者34名,感染者53名)が報告された。
 発表の内訳は(カッコ内は患者数),
 (1)
感染原因別では,異性間の性的接触38名(13名),同性間の性的接触25名(10名),静注薬物濫用1名(1名),母子感染1名(1名),不明22名(9名)。
 (2)
性別では,男性61名(29名),女性26名(5名)。
 (3)
年齢区分別では,20歳未満2名(1名),20歳代27名(5名),30歳代27名(9名),40歳代17名(13名),50歳以上14名(6名)。
 (4)
国籍別では,日本人63名(28名),外国人24名(6名)。
 (5)
感染地域別では,国内48名(15名),海外13名(9名),不明26名(10名)。
 また,今回18名の死亡報告があり,「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告と合わせ累積死亡報告数は839名となった。
 なお,本年1月から10月末までの献血件数504万9753件のうち,HIV抗体陽性件数は34件。

【注】(1)*=1996年5月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」からの報告による数字。なお,「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」施行後(1989年2月17日以降),凝固因子製剤が原因とされるものは法による報告の対象から除外されている。
(2)( )内の数値は外国人(再掲)。
(3)表1,2とも1996年8月末現在の届出数字。