医学界新聞

第103回医学書院看護学セミナー開催



 第103回医学書院看護学セミナーが,さる9月19日に,長崎市の長崎文化放送NCC/スタジオで開催された。今回はフリーライターの水間摩遊美氏を講師に迎え,「時代に生きる人として-Social actionを共におこそう」と題した講演が行なわれた。
 講演はポリオの後遺症と闘いながらも3人の子供を育て,またポリオの世界根絶をめざして「ポリオ生ワクひとくち基金」の活動を始めた水間氏自身の話と,明治・大正期の日本の婦人運動家のなかでひときわ異彩をはなちながらも,関東大震災の混乱のなかで,夫・大杉栄とともに官憲の手によって非業の死を遂げた伊藤野枝の生涯とを,一人芝居を交えながら語るという今までにない形式で行なわれ,看護の専門職に求められるSocial actionの可能性を示唆した。
 なお,セミナーの参加者から「ポリオ生ワクひとくち基金」に対し50,855円の寄付が寄せられた。