医学界新聞

金原一郎記念医学医療振興財団

第11回基礎医学医療研究助成金贈呈式開催


 このほど,金原一郎記念医学医療振興財団(理事長=理化研国際フロンティア研究システム長,日本学術会議会長 伊藤正男氏)の助成事業である第11回基礎医学医療研究助成金の対象者が決定。さる9月20日,認定証贈呈式が東京の医学書院本社で開催された(助成対象者の氏名および研究内容は本号13面に掲載)。
 同財団は基礎医学領域の振興を目的に,毎年(1)基礎医学医療研究助成金,(2)研究交流助成金,(3)留学生受け入れ助成金,(4)研究出版助成金の4つの助成事業を行なっている。今回の基礎医学医療研究助成金では,応募総数299名中31名が助成対象となり,総額1500万円が助成された。
 贈呈式で選考経過を解説した選考委員長の野々村禎昭氏(帝京大教授)は,「約10倍の激しい競争率の中から,慎重な研究内容の検討の結果選ばれた方々であるから,これからも自信を持って研究に臨んでほしい」と励ましの言葉を贈り,また,認定証の授与を行なった金原優常任理事(医学書院社長)からも「これを励みに今後もさらなる研究を続けていただきたい」と祝辞が述べられた。
 当日は31名の助成対象者のうち東京近郊から5名が出席。代表者として挨拶に立った深間内文彦氏(東医歯大難治研)は「今回の受賞は身の引き締まる思い。期待に十分応えられるよう,研究成果を実りあるものとしたい。また,われわれの研究が医学・医療分野の本質的な問題の解決に通じ,ひいてはそれが社会に還元されることをめざして,それぞれの立場でなおいっそうの研鑽を積みたい」と感謝の意を表した。