医学界新聞

Medical Information (学会・研究会情報)


●第2回日本整形外科最小侵襲手術
 手技研究会 開催案内 11月1-2日/金沢市

 第2回日本整形外科最小侵襲手術手技研究会(MIOS)が,西島雄一郎会長(金沢医大助教授)のもと,きたる11月1-2日の両日,金沢市の金沢市民芸術ホールで開催される。
事務局:〒920-02 石川県河北郡内灘町大学1-1 金沢医科大学整形外科内
 TEL(0762)86-2211(内3214)/FAX(0762)86-4406

●第12回日本健康科学学会
 開催案内 11月14-15日/東京

 第12回日本健康科学学会が,信川益明会長(杏林大助教授)のもと,きたる11月14-15日の両日,東京・新宿区のグランドヒル市ヶ谷で,「21世紀の健康科学の展望-保健,医療,福祉との連係」をテーマに開催される。
プログラム
〔大会長講演〕21世紀における健康科学-今後の展望(信川益明)
〔招請講演〕スポーツと人生-限界への挑戦と健康(自衛隊体育大校長 三宅義信)
〔シンポジウム〕(1)保健,医療,福祉の連係・教育を支援する健康科学(司会=国立循環器病センター 稲田紘),(2)環境とストレス(司会=日大理教授 青木和夫)
参加費:5,000円 学生2,000円 (抄録集代2,000円は別)
事務局:〒181 三鷹市新川6-20-2 杏林大学医学部医療科学教室内
 TEL(0422)47-5511(内2768)/FAX(0422)47-9855

●第3回太陽紫外線防御研究委員会
 公開セミナー 参加者募集中 12月12日/東京

 太陽紫外線防御研究委員会の主催による第3回公開セミナーが,きたる12月12日に東京・銀座の朝日ホールで,「太陽と人間」をテーマに開催される。これに伴い事務局では参加者を募集している。
プログラム
〔特別講演〕宇宙ステーションと太陽紫外線(宇宙開発事業団 長岡俊治)
〔シンポジウム:紫外線防御の意義を知る〕(1)子供と皮膚と太陽(神戸大教授 市橋正光),(2)紫外線の眼への影響(浜松医大教授 平光忠久),(3)しみ,しわと太陽(名大附属病院 早川律子),(4)日焼け止めと太陽(日本化粧品工業会 新井清一)
定員:600名
参加費:1,000円
申込み方法:はがきに「セミナー参加希望」と明記の上,氏名,住所,電話番号,仕事の分野を記入し,下記事務局まで送付すること
締切:11月30日
事務局:〒606 京都市左京区田中門前町103-5 パスツールビル5階 太陽紫外線防御研究委員会事務局(野津敬一)
 TEL(075)702-1141/FAX(075)702-2141

●第6回肝エネルギー代謝とAKBR研究会
 開催案内 11月30日/大阪市

 第6回肝エネルギー代謝とAKBR研究会(当番世話人=千葉大教授 平澤博之)が,きたる11月30日に,大阪市の三和化学研究所大阪メディカルホールで開催される。
シンポジウム:AKBRの有用性と問題点(信州大教授 川崎誠治,愛媛大助教授嶌原康行)
連絡先:〒260 千葉市中央区亥鼻1-8-1  千葉大学医学部救急医学(平澤博之)
 TEL(043)222-7171/FAX(043)226-2371

●第4回厚生省小児医療研究委託費
 公開シンポジウム 開催案内 12月6日/東京

 厚生省小児医療研究委託費による公開シンポジウムが,きたる12月6日に,東京・晴海の国際展示場で,「造血組織の増殖,分化およびがん化をめぐって」をテーマに開催される。
プログラム:(1)gp130のシグナルメカニズムと個体の機能維持(東医歯大 田賀哲也),(2)受容体型チロシンキナーゼによる血球分化の制御(熊本大教授 須田年生),(3)巨核球のDNA成熟に対するG-CSFの効果(国立小児医療研究センター藤本純一郎),(4)リンパ造血細胞と細胞死/細胞周期制御機構(国立小児医療研究センター 水谷修紀),(5)小児白血病細胞の浸潤の分子機構-新たな小児白血病モデルの確立をめざして(慶大教授 秦順一),(6)ヒト造血幹細胞の増殖分化機構の解析(東大教授 中畑龍俊),(7)臍帯血移植と臍帯血バンク(東海大助教授 加藤俊一)
問合せ先:〒154 世田谷区太子堂3-35-31 国立小児医療研究センター事務室
 TEL(03)3414-8121/FAX(03)3419-4757

●第10回肺癌手術手技研究会
 開催案内 12月13日/福岡市

 第10回肺癌手術手技研究会(会長=国立がんセンター中央病院副院長 成毛韶夫氏)が,きたる12月13日に,福岡市のアクロス福岡で開催される。
教育講演:肺癌手術手技の進歩-この10年を振り返って(成毛韶夫)
事務局:〒104 中央区築地5-1-1 国立がんセンター中央病院内
 TEL(03)3542-2511

●第6回整形外科エコーセミナー
 受講者募集中 1月26日/名古屋市

日本整形外科超音波研究会・教育研修委員会の主催による第6回整形外科エコーセミナーが,きたる1月26日に,名古屋市の大正製薬・名古屋支店で開催される。
受講料:20,000円
申込み方法:返信用封筒を同封の上,封書で下記まで送付のこと
締切:12月15日
送付先:〒951 新潟市水道町1-5932 新潟県はまぐみ小児療育センター(畠山)
 TEL(025)266-0151/FAX(025)266-0152

●肺癌患者への腫瘍抑制遺伝子の導入

 ヒトの癌には,しばしば腫瘍抑制遺伝子p53 の欠損が伴って見られる。培養細胞や実験動物を使った研究で,p53 の正常機能を回復すると癌細胞の成長を抑制できることが示されてきた。これが臨床的にも有効かどうかを判断するため,テキサス大学M.D.アンダーソン癌センターのJ.A.Rothたちは,レトロウイルスベクターを使ってp53 タンパク質産生を遺伝子操作し,ヒト非小細胞肺癌でその効果を調べた。直接注入法を用いて,彼らは肺癌患者の癌細胞へp53 産生ベクターを搬入し,後にベクターが確かに存在することを腫瘍生検で確認した。治療した7人の患者のうち,3人で腫瘍の縮小が見られ,3人で腫瘍の成長が停止し,治療前より治療後の生検のほうが細胞死がより多く生じていた。この研究は,毒性なしにp53 の正常機能を回復させるという劇的な成果を示し,これが限局性固形腫瘍の制御に有効な化学療法になる見込みがあることを示している。
  “nature medicine”Sept. 1996より