医学界新聞

日本看護管理学会設立される

専門職の視点から積極的な提言を



 このほど,看護界の新しい学会として日本看護管理学会が設立され,さる6月22日,東京医科歯科大学講堂で発会式が行なわれた。
 同学会は,1990年に発足した日本看護政策研究会が発展的解消し発足したもの。日本看護政策研究会は,第2次医療法改正の動きを契機に,看護界の有志が集まり発足した研究会で,発足以来,保健・医療・福祉分野におけるその時々の政策課題や政策決定に関する問題を取り上げ,公開フォーラムなどを通して看護の視点からの追究をしてきた。今回の学会設立は,看護を取り巻く様々な課題に対して,衆知を結集し,それを共有化,真摯に批判し合う学会組織が不可欠との判断によるという。
 このような経緯で生まれた同学会の発会式において,学会発起人を代表して挨拶した中西睦子氏(神戸市看護大学長)は,「これまで研究会では,看護界を取り巻く施策に対する“変化への適応”を主に対応してきたが,これからは適応のみでなく,専門職としてアイディアを積極的に外に示していかなければならない。与えられた役割を遂行する段階から,仕組み自体を自ら問うという時代背景になっている。日本看護管理学会の発足にあたり,21世紀に向かって,さらに専門職としての実践をしていきたい」と抱負を述べた。
 この日に選出された日本看護管理学会役員は以下の通り。
〔理事長〕中西睦子
〔理事〕粟屋典子(虎の門病院),井上悦子(佐賀医大),数間恵子(東医歯大),上泉和子(兵庫県立看護大),川島みどり(健和会臨床看護学研),川村佐和子(東医歯大),陣田泰子(川崎市立看護短大),島内節(東医歯大),鶴田恵子(横浜市),中西睦子〔監事〕草刈淳子(千葉大),森田夏実(国際医療福祉大)