編集：澤田 俊夫　群馬県立がんセンター副院長・外科

今日の患者ケア、明日のがん看護のために。
日進月歩で進化するがん診療。「がん看護」といえば化学療法や緩和ケアに焦点が当てられがちですが、がんとの闘いは総合的なもの。チーム医療の要として患者ケアの最前線に立つ看護職には常に、エビデンスに基づく看護の専門知識・技術とともに、より包括的ながん診療の知識を備えていることが期待されます。

JJNスペシャルNo.74は、今日のがん看護に必要な情報を１冊に凝縮してお届けします。がんとはどのような特殊性を持つ疾患なのか、その最新の疾患像から、主な治療法の基本的な考え方、その有効性と限界をわかりやすく解説。さらに各臓器系統別のがんについて、それぞれの疫学・生物学的特徴、治療方針とその実際、看護ケアのポイントを、豊富な図表・イラストでビジュアルに展開。また、随所に「Q&A」を配置し、実際の看護場面を具体的にイメージさせています。

がんは今も最重要の健康課題の1つ。本書はすべての看護職必携の1冊です。



【CONTENTS】
■I．“がん”とはなにか
がんの発生／がんの増殖・発育／がんの浸潤・転移／がんの臨床像／がんの疫学

■II．がんの診断・治療
がんの診断／がん治療とその考え方 [1]がん治療の基本的な考え方／[2]がんの外科治療／[3]がんの放射線治療／[4]がんの化学療法／[5]がん患者の緩和ケア

■III．身体部位別にみるがん
食道癌／胃癌／肝臓癌／胆道癌／膵臓癌／結腸癌／直腸癌／乳癌／肺癌／頭頸部癌 [1]頭頸部のしくみとがん／[2]喉頭癌／[3]咽頭癌／[4]口腔癌／[5]鼻副鼻腔癌／[6]唾液腺癌／[7]甲状腺癌／女性生殖器癌 [1]女性生殖器と悪性腫瘍／[2]子宮頸癌／[3]子宮体癌（子宮内膜癌）／[4]卵巣癌（悪性卵巣腫瘍）／[5]絨毛癌／泌尿器科癌 [1]腎癌（腎細胞癌）／[2]膀胱癌／[3]前立腺癌／[4]精巣腫瘍／造血器がん [1]白血病／[2]悪性リンパ腫／[3]多発性骨髄腫

■コラム
上部消化管内視鏡治療 (1)早期食道癌に対する粘膜切除術／上部消化管内視鏡治療(2)早期胃癌に対する粘膜切除術／RAF（ラジオ波焼却法）／TAE（経動脈性塞栓療法）／消化器癌とステント治療／下部消化管内視鏡治療（EMR）