「スポーツは健康によいのでやりましょう」と簡単に言うものの，どのようにスポーツは健康に影響するのか？東京2020オリンピック・パラリンピックを来年に控え，あらためて脳とスポーツのつながりを探るとともに，具体的な脳神経疾患へのスポーツの効用を紹介する。最新の脳科学の知見を身に着け，明日の診療に活かしていただければ幸いである。
特集の意図［PDF］
アスリート脳の理解に向けて
横山　修，他
パラリンピックブレイン―パラアスリートの脳の再編
中澤　公孝
スポーツに潜む他者の動作の無意識的な影響
池上　剛
パーキンソン病とリハビリテーションとしてのスポーツの利用
武内　俊明，有井　敬治
筋ジストロフィーとスポーツ
松村　剛
多発性硬化症とスポーツ・運動
越智　博文



■総説
統合失調症における視床と社会機能の関連性
越山　太輔，笠井　清登
酸化ストレスイメージング－ミトコンドリア病，神経変性疾患への応用
井川　正道，他



症例報告
ランバート・イートン筋無力症候群を合併する傍腫瘍性小脳変性症
　－がん治療が著効した1症例報告と本邦PCD-LEMS症例の系統的文献検索
北之園　寛子，他
学会印象記
2018 ISNI－14th International Congress of Neuroimmunology
山村　隆
2018 PNS Annual Meeting－2018 Peripheral Nerve Society Annual Meeting
三澤　園子