臨床外科 Vol.79 No.12
2024年 11月号

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 外科手術を必要とするような外傷,特に交通外傷が減り,外科専門医制度においては手術経験がなくても外傷講習会受講実績でカバーできることになった.しかし,多くの外科医が救急外来で厳しい症例の初期対応を求められうる状況に身を置いているのもまた事実である.外科医は平素よりがんの手術の修練を積んでおり,その個々の技術は外傷への対応においても生かせるが,多様性に富んだ外傷症例に必要な知識がないまま時代に即した対応をするのは難しい.折しも能登半島地震が起こり,多くの被災者が負傷した.外科医としてはこのような有事にしっかりと役割を果たせるよう,本特集ではせめて外傷外科の最前線で必要とされる知識について学んでいただきたい.

ISSN 0386-9857
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

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特集 Acute Care Surgery入門

■総論
Acute Care Surgeryとは
大友康裕

災害時の一般・消化器外科医の役割
伊良部真一郎

Emergency General Surgery──なぜ,非外傷が注目されているのか?
森下幸治

Acute Care Surgeryの効能──Acute Care Surgery部門の設置はどのような効果をもたらすのか?
渡部広明・他

■外傷対応の基礎知識
Acute Care Surgery(外傷)に求められる画像診断の種類とタイミング
真弓俊彦・他

Damage control surgery──若手外科医が知っておくべきこと
木下綾華・他

Open abdominal management──若手外科医が知っておくべきこと
河野文彰・他

Acute Care Surgeryにおける内視鏡外科手術の適応
七戸俊明・他

外傷外科におけるIVR
船曵知弘

■臓器別の治療戦略と手技
外傷性肝損傷
伊藤 香

膵機能温存を目指した外傷性膵損傷に対する治療戦略とその戦術
木谷昭彦・他

消化管・間膜損傷
井上潤一

外傷性脾損傷
持田勇希・他

外傷性十二指腸損傷
加地正人

大血管損傷で若手外科医が知っておくべきこと
伊澤祥光

フレイルチェスト──定義,画像評価,初期治療,手術治療
金子直之


●病院めぐり
さいたま市民医療センター外科
塩谷 猛

●臨床報告
TAPP後腸閉塞に対して腹腔鏡下で癒着防止メッシュによる修復を行った1例
二宮慎太郎・他

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