精神看護 Vol.26 No.5
2023年 09月号

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児童精神科への社会ニーズが増加しています。しかし、医療への期待が高まる一方、周囲の理解と環境調整が重要な児童思春期のメンタルケアにおいては大きなミスマッチが起きています。
家に引きこもらざるを得ない子どもたちにとって、社会への最初の再接点となりうるのは精神科の訪問看護師です。家に行くからこそ築ける大人との信頼関係、特性を踏まえてこそ乗り越えられる学童期、そして語り合える未来──「それって看護?」と、他科から見れば一見看護っぽくないはたらきかけの質こそが、重要な鍵を握ります。
本特集では、病院やクリニックからでは手が届かないところへ支援を広げる児童精神科の医療従事者たちの理知的実践と、精神科訪問看護師の情熱的「技」をご紹介します。

ISSN 1343-2761
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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特集 増える児童思春期のニーズに応える──「それって看護?」が勘所

■総論
増える児童精神科へのニーズとミスマッチに私たちはどう応えるのか
岡 琢哉

■各論「訪問看護」で応える
“遊び”と児童への訪問看護
塩見祐子

■各論「オンラインコンサルテーション」で応える
放課後等デイサービス事業所スタッフ向け研修の効果と展望
宮田里依

■各論「情報発信」で応える
環境調整の土台となる特性理解
岡 琢哉

■訪問看護ステーション所長対談
精神科訪問看護で“変わる”子どもたち
那須祐子×校條 文

■インタビュー
子と母が、支援につながるまで
本誌編集部


■特別記事
生活工房主催「対話の効能〈わたし〉と〈あなた〉のあわい」より
共に「折り合いがつくところ」へ──「回復共同体」から生まれる対話の道
山内 泰、中村 幸、本誌編集部

■NEWS
精神科病院の看護職による患者虐待事件を受けて
看護職能3団体が取り組み強化に関する共同声明を発表──石田まさひろさんに聞く
本誌編集部


●小瀬古伸幸のしくじり体験…3
行方がわからなくなった境界性パーソナリティ障害の女性
小瀬古伸幸

●たくさんの人の声、集めました!…16
認知症ケアについて感じていること、教えてください!
マツコ、田端恭兵、TOKIYAPI

●内科医がそばにいない環境で精神疾患を持つ人の命と暮らしを守る…5
痛みの問診のスタンダードを押さえよう
小野正博

●患者に導かれる学生、引き込まれる教員。…2
型にはまらず沼にハマる
舩山健二

●精神科訪問看護を軌道に乗せた私のノウハウ・経験をお伝えします…8
開設から8か月。事業拡大に関して考察し決断する
山下隆之

●コンサータ・トリップ…2
予知能力者になったが、原稿が書けなくなる
高野秀行

●スキゾ小町の貸し出し休耕田…2
休耕田的しのぎ方
あべ・レギーネ

●経験者に聞いてみよう! 病院建て替え物語…4(最終回)
看護部長にインタビューしました。──荻野智美さんに聞く
本誌編集部

●当事者研究のスキルバンク…37
本日の研究者:ハムさん
本日のスキル:助ける者が助けられる法
べてるの家


■News&Topics
「障害」から「症」へ──DSM‒5からDSM‒5‒TRへ、何が変わった?
本誌編集部

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