助産雑誌 Vol.77 No.3
2023年 06月号

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妊娠中の体重増加量が少なすぎる場合,早産や低出生体重につながることが指摘されています。低出生体重が長期予後に影響を与えることも懸念されるなか,2021年には「妊婦の体重増加指導の目安」が改定され,やせ~普通体重の妊婦で以前よりも増加の幅が広がり,さらに「個人差を考慮したゆるやかな指導」が推奨されるようになりました。

日本の妊娠・出産年齢の女性は,諸外国と比べても「やせ」の割合が高く,「摂食障害」と診断されていなくても食行動の困難を抱えていることがあるといわれます。そのような女性たちに,妊娠中の体重管理は,どのように捉えられているのでしょうか。

本特集では,周産期メンタルヘルスにも留意しながら望ましい体重増加量を実現し,さらに妊娠・出産が女性自身と家族の心身の健康につながることをめざして,「妊娠中の体重管理と栄養」に関わる最新の知見をまとめました。次の妊婦健診から意識してみると,妊婦さんの反応が変わるかもしれません。

ISSN 1347-8168
定価 1,980円 (本体1,800円+税)

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特集 妊娠中の体重管理と栄養

[インタビュー] 摂食障害を経験した当事者の立場から考える──妊娠と体重,そして食べること
シオリーヌ(大貫詩織)

「いつ頃までにどれくらい増やせばいいのか」が分かる──日本人のデータを用いて作成した妊娠中の体重増加曲線
森崎菜穂

妊娠前・妊娠中のボディイメージと体重増加の関係から,体重管理のあり方を考える
白石三恵/倉嶋優希/原田梨央

[インタビュー] 摂食障害のある女性の妊娠・出産・育児支援のポイント
西園マーハ文

妊娠・出産・育児期の栄養に関するエビデンスをアップデートする
鈴木 瞳/大田えりか

現代の妊婦に伝わる! 食事指導のポイント
奥野 由


■特別企画 追悼 仁志田博司先生
その教えと優しさの全てに感謝して
髙橋尚人

新生児医療を志すきっかけと道標をいただいて
豊島勝昭

仁志田先生のあたたかい心
桑原 勲

仁志田先生の教えをどこにいても大切に
瀬戸智美


■レポート
教育現場から命を考える──企画展示「世界から『命の誕生』を考える」と講義「周産期の現場から命を考える」を行いました
神前裕子

■読者の声
冷え解消に効果あり! お灸によるセルフケアのススメ
井上律子


●うまれてくる風景[3]
繁延あづさ

●無痛分娩の超ソボクなギモンに産科麻酔科医が答える──教えて! ヒュウガ先生[2]
無痛分娩の麻酔は帝王切開分娩の麻酔と同じですか?
日向俊輔/田辺けい子

●妊産婦を尊重したケアのための国際宣言「ホワイトリボン憲章」を手がかりに考える──人権のはなし[3]
ベテランさんも!  新人さんも!  学生さんも!  ホワイトリボン憲章を活用して人権を尊重する職場をつくるには?
谷口真由美/福澤利江子

●「根拠のあるケア」のための新しい考え方──母子相互影響看護論[3]
妊娠期における母親役割の準備と健康状態の相互影響を整える看護
河野洋子

●短期連載 養子縁組に関わる助産ケア[3・最終回]
乳児を養子・里子として迎える養親・里親の支援
白井千晶

●りれー随筆[452]
コケちゃんとお父さんとたまより助産院
高柳起久恵

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