臨床婦人科産科 Vol.76 No.4
2022年 04月号(増刊号)

ISSN 0386-9865
定価 9,350円 (本体8,500円+税)

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最新の不妊症診療がわかる! 生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

親子関係に関する民法の特例法について
石原 理

■第1章 生殖補助医療の適応と意義──どんな患者さんが体外受精・顕微授精を受けるのか

体外受精・顕微授精の適応──体外受精・顕微授精の絶対適応とstep upの基準
小田原 圭 小田原 靖

生殖補助医療の成功率を規定する因子
髙橋 俊文 太田 邦明 神保 正利

子宮筋腫・内膜症と体外受精──その不妊機序と一般不妊治療・体外受精の有効性
小野 政徳 山田 悦子 河村 ともみ 他

■第2章 生殖補助医療とその手技

【採卵と麻酔──低侵襲な採卵手術】

採卵困難症例と対応 採卵針の工夫など
瀬川 智也

【体外受精──受精失敗を回避して,多くの良好受精卵を獲得する】

体外受精で受精失敗を回避するために──split-ICSI・rescue-ICSIの意義
平岡 謙一郎 川井 清考

顕微授精で受精失敗を回避するために──人為的卵子活性化
長谷川 久隆

顕微授精で受精卵の障害を低減するために──紡錘体の確認とPiezo-ICSI
奥山 紀之 京野 廣一

ヒアルロン酸結合能による精子選別──PICSIの有用性
清水 勇聡 神山 洋

高倍率観察による精子選別──IMSIとZyMotの有用性
家田 祥子

【胚培養──着床率の高い受精卵を選別して妊娠率を向上させる】

培養液と培養環境──one-step培養液とsequential培養液,pH測定など
泊 博幸 詠田 由美

ヒト胚の発生と形態学的胚評価
大月 純子

タイムラプスによる胚評価法──その臨床的意義
湯本 啓太郎 見尾 保幸

PGT-Aによる染色体正常胚の選別──その適応と臨床的意義
原田 枝美 河野 康志

【胚移植と子宮内環境──良好な子宮内環境に受精卵を確実に移植する】

胚移植失敗の原因と回避──移植胚数と胚移植の基本的手技
佐藤 卓 水口 雄貴

着床を促進する因子──内膜スクラッチ・エンブリオグルー
大石 元

慢性子宮内膜炎・子宮内細菌叢と着床──子宮内環境の評価法と治療法
黒田 恵司

着床時期検査の実施法と有用性
松林 秀彦

子宮内膜増殖不全に対する多血小板血漿(PRP)療法
久須美 真紀 堤 治

SEET法による子宮内環境の調整法
後藤 栄

免疫操作法(1)──Th1/Th2とタクロリムス
中川 浩次

免疫操作法(2)──アスピリン・ヘパリン・免疫グロブリン・脂肪乳剤・プレドニゾロン・ヒドロキシクロロキン
福井 淳史 山谷 文乃 柴原 浩章

【胚凍結──受精卵を効率的に安全に凍結する】

凍結胚移植の内膜調整──自然周期・ホルモン補充周期・排卵誘発周期移植の概要と特質
向田 哲規

新鮮胚移植と凍結胚移植の安全性
岩佐 武 湊 沙希 山本 由理

■第3章 生殖補助医療の調節卵巣刺激

卵胞発育の最新理論解説とランダムスタート法──なぜ3日目からの刺激なのか,ランダムスタートでどう変わったか
黄 海鵬 髙井 泰

卵巣刺激法の選択とAMH・AFC 卵巣予備能にあわせた刺激法を
浅田 義正

卵胞過剰刺激症候群(OHSS)回避の最近の考え方
北原 慈和 岩瀬 明

【卵巣刺激薬】

クロミフェン・レトロゾールを用いた調節卵巣刺激
唐木田 真也 加藤 恵一

rFSH製剤・ホリトロピンデルタ(レコベル®)の用い方と有用性
松山 玲子 藤本 晃久 西井 修

ホルモン受容体陽性乳がん患者に対する妊孕性温存療法におけるアロマターゼ阻害薬を併用した調整卵巣刺激の意義
前沢 忠志 池田 智明 鈴木 直

自然周期採卵(natural cycle)の意義
貝嶋 弘恒 藤城 栄美 米山 剛一

【内因性LHサージ抑制法】

Long法・Short法
銘苅 桂子

凍結融解胚移植の治療成績がよいのはなぜ?
吉田 淳

プロゲステロンによる新しいLHサージ抑制──PPOS法による調節卵巣刺激
山田 愛 塩谷 雅英

【LHサージ誘発法(trigger)】

hCG投与とそれ以外のLHサージ誘発法──double/dual trigger・r-hCGとその臨床的意義
杉山 力一 中川 浩次

■第4章 生殖補助医療時代の一般不妊診療──検査や治療の意義と限界

【内分泌学的検査】

各種ホルモン測定の実施法と評価法──FSH・LH・E2・P4
片桐 由起子

インスリン抵抗性の検査と評価法──生殖補助医療での活用法
北村 誠司

甲状腺ホルモンと不妊──TSH・FT4・FT3・抗甲状腺抗体
吉原 愛

プロラクチンと不妊
林 正美 大道 正英

卵胞発育モニタリングと基礎体温──排卵日予測の現在と未来
白藤 文 宮崎 有美子 折坂 誠

【卵管疎通性検査と治療】

卵管疎通性検査の実施法と評価法
佐藤 健二

クラミジア検査の適応と診断法
中林 章

子宮鏡下選択的通水と卵管鏡下卵管形成術──どのような場合にARTに切り替えるか
田島 博人

腹腔鏡検査の意義と適応──体外受精を見据えて
宇津宮 隆史

【子宮因子】

office hysteroscopy──どこまでできるか?
升田 博隆

子宮内病変とその治療──子宮奇形・子宮内膜炎・子宮内ポリープ・子宮筋腫
栗林 靖

子宮内膜蠕動様運動の検査法とその評価
吉野 修 本田 雅子 大須賀 穣 他

【原因不明不妊症・PCOSへの対応】

原因不明不妊症に対する卵巣刺激──クロミフェン・レトロゾール・hMG
熊澤 由紀代

多囊胞性卵巣症候群の診断と治療──診断とレトロゾールによる排卵誘発
松崎 利也 湊 沙希 岩佐 武

【人工授精の実際】

子宮内授精と頸管内授精
木村 寛子 内田 浩

人工授精のタイミングとhCG投与,黄体補充のプロトコール
福原 理恵 淵之上 康平 横山 良仁

人工授精の際の精子調整・精子凍結の方法と留意点
福岡 美桜 山田 満稔 宇津野 宏樹 他

【男性不妊──検査】

精液検査の実施法と評価法──どういう場合に何を疑うか
湯村 寧 齋藤 智樹 竹島 徹平

泌尿器科的診察・陰囊超音波・CT/MRI
大橋 正和 森田 伸也 高松 公晴

男性不妊のホルモン測定の適応と実施法
佐藤 雄一 小川 総一郎 小島 祥敬

重症男性不妊に対する染色体・遺伝子検査の適応と意義
小宮 顕

抗精子抗体の意義
柴原 浩章 本田 晴香 武田 和哉 他

【男性不妊──治療】

男性不妊症に用いられる薬物療法の種類と実施法
白石 晃司

精索静脈瘤根治術の適応と有効性
辻村 晃

simple TESEとmicrodissection TESEの適応と実施法
岡田 弘 岩端 威之 杉本 公平

逆行性射精の診断と治療──精子採取法
小林 秀行

■第5章 提供精子・提供卵子

精子提供と提供精子の需要,子どもの出自を知る権利
吉政 佑之 浜谷 敏生

卵子提供とその問題点
久具 宏司

子宮移植の現状
阪埜 浩司 木須 伊織 青木 大輔

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