保健師ジャーナル Vol.77 No.3
2021年 03月号

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わが国では,2006年の自殺対策基本法成立以降の国を挙げた総合的な対策や経済の安定により,年間の自殺者数が2万人にまで減少した。しかしながら,2020年はコロナ禍の影響により2009年以来となる増加に転じ,なお状況は深刻さを増している。また,近年ではSNSによる中傷などの新たな課題も露見している。本特集では,現在における課題を整理し,自治体に求められる自殺予防について考える。

ISSN 1348-8333
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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「自殺対策」のいま――コロナ禍の影響と自治体における方向性
本橋 豊,木津喜雅,吉野さやか

群馬県の取り組み――保健師主導のゲートキーパー養成と若年への自殺対策
富田恵子,榊原通子,佐藤浩司,長岡子龍

長野県の取り組み――生きることの包括的な支援としての自殺対策
松本康一,西垣明子

八尾市の取り組み――“ほっとかれへん”を合言葉にした部局横断的な自殺対策推進
道本久臣

藤里町の取り組み――地域参加型の自殺対策
佐々木久長,小山恵里子,石田 郁,播摩優子


■PHOTO、PickUp
卓球珈琲で健康づくりとまちづくり――桑名市の公民連携の取り組み
石田紀子


●行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・3
人の意思決定の癖(バイアス):後編
高橋勇太,村山洋史,竹林正樹

●あるある事例で考える 保健師のための倫理 知れば広がる個人情報利活用と学会発表・3
学会の倫理審査を受けるときには,所属長の許可はいらない?
嶋津多恵子,鳩野洋子,住徳松子,松尾和枝,岡 順子,緒方文子,後藤智江,藤野善久

●保健活動の現場を変えるEBPH エビデンスの探し方と活用の仕方・3
活用事例① 行動に制限がかかる状況における母子の健康
梅田麻希

●時代が求める!保健師記録の仕組みづくり 記録を生かした人材育成と情報開示の捉え方・3
保健師記録の情報開示の基本 開示請求をどのように捉えるか
菅原京子,栁澤尚代,清水洋子,吉本照子

●ポジティブな地域づくりを考える ポジティブ心理学×公共哲学から見る公衆衛生活動・12
地域のウェルビーイングとポジティブ心理学――連載の中間まとめ
島井哲志,小林正弥

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