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標準小児外科学


(第7版)

監修:高松 英夫/福澤 正洋
編集:上野 滋/仁尾 正記/奥山 宏臣

  • 判型 B5
  • 頁 448
  • 発行 2017年02月
  • 定価 7,560円 (本体7,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02780-9
小児外科学を知るためのスタンダードテキスト
小児外科学の各領域をエキスパートがわかりやすく解説する。出生前診断、臓器移植、内視鏡下手術など医学・医療の進展に伴う変化に対応し、構成・記載内容を全面的に見直した。最新の知見、診療ガイドライン等を踏まえ、up to dateな内容に改訂。カラー写真を多数掲載し、ビジュアル面も充実。医学部学生から小児外科専門医まで幅広いニーズに応えるスタンダードテキスト。

『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。
序 文
第7版 序

 『標準小児外科学』は,1985年に初版が上梓されて以来改訂を重ね,今回,全ページカラーとなった第7版が刊行されることになりました.本書は,医学生や研修医にとっての標準教科書であるとともに,小児外科専門医を目指す医師にとっても有用な書であるように診療に必要な知識を記し...
第7版 序

 『標準小児外科学』は,1985年に初版が上梓されて以来改訂を重ね,今回,全ページカラーとなった第7版が刊行されることになりました.本書は,医学生や研修医にとっての標準教科書であるとともに,小児外科専門医を目指す医師にとっても有用な書であるように診療に必要な知識を記し,進化し続ける小児外科領域の現況を伝えてきました.本版においても,記載はできるだけ医師国家試験出題基準に則り,原則として保険適用とされた診断・治療法を記載することとし,本文中の重要な部分は下線で強調して学習のポイントを明確にしてあります.一方で,画像診断学の進歩,出生前診断例の増加,周産期医療の進歩による新生児救命率の向上,移植医療の進歩と現況,内視鏡下手術の開発と発展,小児腫瘍診療における遺伝子解析の活用など進化してきた診療技術が漏れることなく記載されるように配慮し,発展的内容は「NOTE」として補足しました.
 基本的な目次構成は第6版を引き継ぎ,各章の内容を視覚的に把握するための見開き2ページからなる見取り図「構成マップ」を,総論,脳神経・頭頚部,呼吸器・循環器,消化管,腹部実質臓器・腹壁・泌尿生殖器,腫瘍・外傷・結合体・移植の6つに分けて掲載し,各章の構成と記載項目を示してあります.一方で,総論部分の構成を改めました.すなわち,術後管理に小児外科医だけでなく集中治療部門が専門的に関与しつつあることを踏まえ,2章「手術前後の管理」では外科診療に欠かせない診察や検査,輸液や栄養法,感染について概説し,3章「小児の麻酔と周術期の呼吸管理」で周術期集中管理について記載いたしました.また,4章「外科的基本手技とその適応」を新たに設け,さまざまな疾患に共通する手技についてまとめ,重要性が増している出生前診断と内視鏡外科手術総論をそれぞれ5,6章としました.各論部分では,9章は「気道・肺・胸壁」とタイトルを変更し,14章に腸管不全,22章に血管奇形,リンパ管奇形の項目を新たに設けました.
 小児外科領域で診療の対象となる疾患はまれで多岐にわたります.本書では,講義で聴いたり実習や診療の現場で遭遇した疾患について調べたいと思ったとき,その疾患について記載した箇所にできるだけ早くたどり着けるよう工夫しました.本書で解説される疾患名はすべて目次に明示して,臓器・領域から疾患を探せるように配慮しました.五十音順の索引では,疾患名が目に入りやすくなるように太字で表示し,同時に疾患について記載したページが確認できるようにしました.また,巻末には,小児の診療に不可欠な発育と栄養に関する最新のデータを付録として掲載し,診療の現場で生かせるようにしました.
 執筆者は15名が新たに加わった全36名で,第一線の小児外科医に加え,麻酔科,脳神経外科,形成外科,心臓血管外科,泌尿器科各領域の小児専門医に各項目の担当を依頼,豊富な知識と経験をもとに執筆していただきました.執筆後は意見交換を重ね,全体的な統一を図ることを目的に,失礼ながら多岐にわたる改変をお願いいたしました.編集段階でのご無礼をお詫びするともに改変を快く受け入れていただいた諸兄には深甚なる謝意を表します.また,監修者として貴重なご意見をいただいた,松英夫先生,福澤正洋先生には心より敬意を表し,感謝申し上げます.
 初版が上梓されてからおよそ32年の時が流れ,この間,まだ記憶に新しい熊本大分の震災をはじめ毎年のように災害に見舞われました.とりわけ,阪神淡路大震災(1995年)と東日本大震災(2011年)は大きな爪跡を残し,今なお福島第一原子力発電所周辺は懸命な作業にもかかわらず一変したままで,厳しい現実が突きつけられています.改めて,被災された皆様に心よりお悔みとお見舞いを申し上げるとともに,力強い絆と粘り強い復興の思いにより必ず新たな発展があると信じてやみません.
 改訂にあたっては,大阪大学より奥山宏臣先生,東北大学より仁尾正記先生が新たに編集者として加わり,作業を進めてまいりました.本書が今後とも医学生や研修医,小児外科医や小児外科医療に携わるスタッフの標準教科書や参考書として活用されることを切に望むとともに,お気づきのことがありましたら,さらによい書の糧となるよう,忌憚なくご意見をお寄せいただければ望外の喜びであります.

 2017年1月
 編者
目 次
第1章 小児外科概論
第2章 手術前後の管理
 小児外科診療に必要な事項
 輸液と栄養
 手術と感染
 輸液と血液浄化療法
第3章 小児の麻酔と周術期の呼吸管理
第4章 外科的基本手技とその適応
第5章 出生前診断
第6章 内視鏡外科手術
第7章 脳・脊髄
第8章 顔面・頚部
第9章 気道・肺・胸壁
 先天性気道疾患
 嚢胞性肺疾患
 胸壁・乳腺疾患
第10章 心・大血管
第11章 食道
第12章 横隔膜
第13章 胃・十二指腸
第14章 小腸・大腸
第15章 消化管閉鎖症・狭窄症
第16章 消化管重複症
第17章 直腸・肛門
第18章 肝・胆・膵
第19章 脾・門脈
第20章 腹壁・臍および鼠径部
第21章 泌尿器・生殖器
第22章 小児腫瘍
第23章 外傷・異物
第24章 結合体
第25章 移植

付録
 1-1.身体発育パーセンタイル曲線 乳児・男子
 1-2.身体発育パーセンタイル曲線 幼児・男子
 1-3.身体発育パーセンタイル曲線 乳児・女子
 1-4.身体発育パーセンタイル曲線 幼児・女子
 2-1.標準身長・体重曲線 男児(0~18歳)
 2-2.標準身長・体重曲線 女児(0~18歳)
 3.体重・身長から体表面積を算出するノモグラム
 4-1.水溶性ビタミンの摂取量
 4-2.脂溶性ビタミンの摂取量
 5-1.ミネラルの摂取量
 5-2.微量元素の摂取量

和文索引
欧文索引