保健医療福祉行政論 第3版

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本巻は、保健師国家試験出題基準の保健医療福祉行政論で示された全内容(大項目 1.保健医療福祉行政・財政の理念と仕組み 2.社会情勢の変化と保健医療福祉行政の考え方の変遷 3.保健医療福祉行政の分野と制度 4.保健医療福祉の計画と評価)に対応しています。 保健師として地域看護を実践する上で必要となる保健医療福祉の仕組みやその歴史、行政計画の策定・評価などについて、理解が深まるように具体的に解説します。 本巻の執筆者は、保健師としての現場経験豊富な看護大学教員、地域看護活動に詳しい公衆衛生医師らです。この執筆陣が、「現場の匂いのするテキスト」をコンセプトに執筆します。
*2014年版より表紙が新しくなりました。
*「標準保健師講座」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ 標準保健師講座 1
執筆 藤内 修二 / 櫃本 真聿 / 島田 美喜 / 日隈 桂子 / 星野 明子 / 飯村 富子 / 阿部 朱美 / 兵井 伸行 / 三徳 和子 / 佐藤 由美 / 福田 素生 / 阿彦 忠之 / 村中 峯子 / 岡本 玲子 / 中瀬 克己 / 岩室 紳也
発行 2012年02月判型:B5頁:244
ISBN 978-4-260-01405-2
定価 3,080円 (本体2,800円+税)
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はしがき

 少子高齢社会のなか,保健師活動では予防の重要性が強くうたわれ,健康な地域づくりが重要な課題となっています。さらに,在宅看護の需要の拡大から療養支援には生活の視点が重要になっています。地域看護学(公衆衛生看護学)は,保健師だけでなく看護師にとっても必要不可欠なものです。多くの看護職が地域看護の志向をもつことが求められています。
 いま保健師教育の場は,これまでの3年制の看護学に1年制の保健師教育を付加する養成所や短期大学専攻科における教育から,看護学に統合された4年制大学へと移行しつつあります。そのなかで多くの4年制大学では,地域看護学について限られた時間内で講義や臨地実習をしており,教員が信頼して学生に読ませることのできるテキストが必要とされています。また,大学生には看護師と保健師の2つの国家試験を受験するため,保健師国家試験にむけて短時間で効率よく,自己学習できるテキストが求められています。
 本講座は,教員や学生のニーズに応え,標準的な保健師教育のための教科書として,保健師に求められる基本的な知識と技術を習得することをめざし企画されました。
 本講座の特色は,改定された保健師国家試験出題基準の項目をすべて網羅したかたちで,保健師として押さえておくべき内容をコンパクトにまとめたことです。
 本来,保健師の仕事は,応用が必要で創造的なものですが,基本がおろそかでは,応用的な課題に対応できないといえます。「理念や理論を押さえた上での基本の理解と,実践能力豊かな専門職の教育」を本講座のねらいとしました。

 本講座 の構成は国家試験出題基準の地域看護学I~IVに対応した『地域看護学概論』『地域看護技術』『対象別地域看護活動』の3巻と『保健医療福祉行政論』『疫学・保健統計』の別巻2巻による全5巻構成です。
 本巻3冊は保健師の基本として理念や考え方を述べた(1)『地域看護学概論』,保健師にとって地域看護を実践するうえで必要とされる技術をまとめた(2)『地域看護技術』,対象別・課題別の活動を展開する(3)『対象別地域看護活動』です。
 さらに,保健師の習得しておくべき基本的知識として,主たる活動の場の理解を深める『保健医療福祉行政論』,保健活動をデータで方向付ける『疫学・保健統計』を,別巻(1)(2)としてコンパクトにまとめました。
 執筆者は保健師として現場経験豊富な看護大学教員や,地域看護に詳しい公衆衛生医師らで構成しました。

 本巻『保健医療福祉行政論』は,保健師国家試験出題基準の保健医療福祉行政論で示された全内容(大項目1.保健医療福祉行政・財政の理念と仕組み 2.社会情勢の変化と保健医療福祉行政の考え方の変遷 3.保健医療福祉行政の分野と制度 4.保健医療福祉の計画と評価)に対応しています。
 本巻では,保健師として地域看護を実践するうえで不可欠な知識として,保健医療福祉行政のしくみや制度の変遷とその内容,保健福祉計画の策定から評価まで具体的に解説しています。また,近年とくに保健師に求められている施策化能力を身につけるための教材として,保健事業の立案プロセスを学ぶ紙上演習を掲載しています。それぞれのテーマについて,本文で基本的な解説を記し,図表やプラス・ワン欄によって具体的な情報を掲載することで,「現場のにおい」が感じられるような実践的な学習ができるように配慮してあります。

 本書を活用されたみなさんが,地域の多様な場での看護職として活躍されることを願っています。
 2011年12月
 筆者ら

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序章 保健医療福祉行政のめざすもの (藤内修二)
1章 保健医療福祉制度の変遷 (櫃本真聿)
 A 公衆衛生の基盤形成
 B 新たな課題と政策の発展
2章 保健医療福祉行政および財政のしくみ
 A 国・都道府県・市区町村の行政のしくみと役割 (島田美喜)
 B 地方公共団体の行政の単位としくみ (日隈桂子・星野明子・飯村富子)
 C 保健医療福祉の財政 (飯村富子・阿部朱美)
 D 公衆衛生に関する国際的な活動 (兵井伸行)
3章 社会保障制度
 A 日本における社会保障 (飯村富子)
 B 医療提供体制 (三徳和子)
 C 介護保険制度 (佐藤由美)
 D 社会保障・社会福祉の制度 (福田素生)
4章 地域保健行政と保健師活動
 A 地域保健の体系 (阿彦忠之・村中峯子・岡本玲子)
 B 健康危機管理と医療安全対策 (中瀬克己)
 C 保健師活動における情報管理 (島田美喜)
5章 保健医療福祉の計画と評価
 A 地方公共団体の保健医療福祉計画 (岩室紳也)
 B 保健計画の策定プロセス (藤内修二)
 C 保健計画の推進と評価 (藤内修二)
 D 演習:保健事業の立案プロセスを学ぶ (藤内修二)

INDEX

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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