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緊急度・重症度からみた
症状別看護過程+病態関連図 第3版

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実習で遭遇しやすい62症状を取り上げ、すべてに医学解説+看護解説を掲載。第3版では基本構成を踏襲しつつ、医学情報と看護診断名のアップデートを行いました。“目でみる症状”などイラストやチャートを多用したビジュアルな医学解説と、ケアの流れやポイントだけでなく患者の全体像がみえる“病態関連図”でより理解を深める看護解説。さらに、観察やアセスメントと並行して対処すべき緊急対応もカバーした、実習必携の1冊。
シリーズ からみた看護過程
編集 井上 智子 / 窪田 哲朗
発行 2019年11月判型:A5頁:1120
ISBN 978-4-260-03853-9
定価 5,500円 (本体5,000円+税)
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はじめに

 地域包括ケアの推進や,在院日数のさらなる短縮化がすすみ,いわゆる病院で入院治療を受ける人々は重症化,高齢化の一途をたどっている.医療の場が外来や在宅にシフトすることは,家庭や職場,地域で生活をしつつ医療を受けられるという点で人々にとっては喜ばしい変化であるが,そのことが初めて看護を学ぶ人や新人看護師にとっての学びのハードルを高めていることに気づく.
 すなわち看護学生が臨地実習の場として足を踏み入れる病棟は,急性・重症・複雑化した病態をもつ人々が多数を占め,向き合う看護スタッフの業務密度は驚くほど濃くなっている.看護学生にとっては学びやすい現場とは言い難い現実がある.
 「社会の中での授業」と言われる臨地実習は,その複雑さや人間関係も含めた多くの動的要因が絡むため,いつの時代においても看護学生にとっては緊張の場であるが,同時にかけがえのない学びの機会でもあることに変わりはない.しかし,その学びの場において対象とする患者の病態が急性・重症化した今日では,それに応じた学び方が求められているのである.
 本書は,その書名『緊急度・重症度からみた症状別看護過程+病態関連図』がすべてを物語るように,60以上に及ぶ様々な「症状」を軸にして,思考と行動が展開できるような構成となっている.まず「症状の知識」として,その現れ方(目でみる症状),病態生理,患者の訴え方,診断,考えられる疾患,治療法・対症療法と続き,「看護ケア」につなげるための看護過程の展開へと移る.看護過程フローチャートで看護の全体像を示した後,看護の基本的な考え方,アセスメント,看護問題リスト,問題ごとの看護計画へと続くが,何と言っても本書の特徴は,「症状の知識」と「看護ケア」の双方で,病期・病態・重症度に応じた視点(治療フローチャートおよびケアのポイント)が記載されていることであろう.
 さらにこのたび,変化する医療現場の実態に合わせ,また最新の情報を盛り込むために第3版の刊行の運びとなった.医療は,人々の症状や病状を軽減・回復させるために提供されるものであるが,悪化・重症化することは決して稀ではない.本書はそれらを想定し,むしろその兆候をいち早くつかみ,予防するための看護ケアを組み立てることを意図している.
 臨床の場がいかに複雑・高度化しようとも,患者の苦痛や心身の不調の一つひとつを見逃さず,持てる知識や技術を総動員して問題解決のために力を注ぐ看護のスタンスはいつの時代も変わりない.「緊急度・重症度」にも動じない有能な次世代を担う看護職が育つことを願っている.
 なお第3版の医学解説編集責任者は東京医科歯科大学の窪田哲朗先生に交代した.初代編集者から引き継いだ強力な執筆陣に新しい方も加わり,精力的かつ迅速な作業で第3版の上梓に至ることができた.
 最後に,常に最新の情報と知見が読者に送り届けられるよう,実に多くの執筆者をとりまとめて下さった医学書院編集者の方々に,改めて感謝の意を捧げたい.

 2019年8月
 編集者を代表して
 井上智子

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はじめに
本書のコンセプトと効果的な学習法
本書の構成と使い方

第1章 全身
 1 発熱
 2 低体温
 3 全身倦怠感
 4 けいれん
 5 ショック
 6 チアノーゼ
 7 脱水
 8 浮腫
 9 リンパ節腫脹
 10 発疹
 11 瘙痒(かゆみ)
 12 褥瘡
 13 肥満
 14 やせ
 15 貧血
 16 出血傾向
 17 易感染性

第2章 脳・神経系
 18 頭痛
 19 失神
 20 意識障害
 21 言語障害
 22 不眠
 23 不安

第3章 感覚器系
 24 感覚障害
 25 視覚障害
 26 耳鳴
 27 めまい

第4章 呼吸器系
 28 咳嗽・喀痰
 29 血痰・喀血
 30 呼吸困難
 31 喘鳴
 32 嗄声
 33 胸水

第5章 循環器系
 34 胸痛
 35 動悸
 36 高血圧
 37 低血圧

第6章 消化器系
 38 腹痛
 39 嚥下困難
 40 食欲不振
 41 悪心・嘔吐
 42 口渇
 43 腹部膨満(感)
 44 吐血
 45 下血
 46 下痢
 47 便秘
 48 黄疸

第7章 腎・泌尿器系
 49 排尿痛
 50 乏尿・無尿・尿閉
 51 多尿・頻尿
 52 尿失禁
 53 膿尿・細菌尿
 54 血尿
 55 タンパク尿

第8章 筋・骨格系
 56 腰痛
 57 レイノー現象
 58 関節痛
 59 四肢のしびれ
 60 運動麻痺・運動失調
 61 筋萎縮
 62 不随意運動

看護診断名索引
索引

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