義肢装具のチェックポイント 第8版
義肢装具の定番書、待望の改訂
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厚生労働省主催、日本整形外科学会/日本リハ医学会後援による『義肢装具等適合判定医師研修会』のサブテキスト。処方した義肢装具の適合判定に必要なポイントを図示し、箇条書きを主体とした文章で要領よく解説。今版から「疾患と装具のチェックポイント」の章を追加。医師だけでなく、義肢装具の基本を学びたい技師、PT/OT学生の教科書としても最適な1冊。2013年4月施行の「障害者総合支援法」にも対応。
監修 | 日本整形外科学会 / 日本リハビリテーション医学会 |
---|---|
編集 | 伊藤 利之 / 赤居 正美 |
発行 | 2014年03月判型:B5頁:416 |
ISBN | 978-4-260-01744-2 |
定価 | 8,360円 (本体7,600円+税) |
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第8版 序(赤居正美・伊藤利之)/第8版 推薦の序(星地亜都司/高橋紀代)
第8版 序
本書「義肢装具のチェックポイント」は1978年に初版を発刊しているが,幸いにして多くの読者の支持を得て以降,改訂を繰り返し,今回が第8版となった。前回の第7版は2007年に刊行されており,6年半の経過で新たな改訂に至ったことになる。これまでの改訂では,義肢装具の交付に伴う制度改革など外的条件がきっかけになることが多かったが,今回のポイントは,代表的な疾患との対応で内容を追加,改訂したものである。
制度面では,平成18年10月から全面施行された障害者自立支援法により,本邦における義肢装具,広くは補装具の交付システムは,従来の現物支給から費用の支給に変更されている。すなわち治療用装具は医療保険によって支払いが行われるが,生活に必要な更生用装具は身体障害者福祉法や児童福祉法に代わり,障害者自立支援法に基づき購入・修理に必要な費用の一部が給付されることになった。ここ数年,自立支援法の廃止と新法制定の動きはあったものの同法の廃止は見送られ,障害者自立支援法は一部改正で障害者総合支援法と名称を変更することにとどまっている。その結果,これまでと同じく支給判定は身体障害者更生相談所などに判定依頼(成人の場合)や意見照会(児童の場合)を行うため,それらの判断資料となる意見書を作成する担当医師の権限および責任は全く変わっていない。
意見書を記載する医師の要件に関しては,市町村によって多少の差異があるものの,一定の経験と知識が求められる。1973年以降,日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会の後援のもとに厚生労働省(発足当時は厚生省)の主催によって実施されている義肢装具等適合判定医師研修会は,こうした背景のもと,今後ともその役割を果たし続けていくことになろう。
本書の内容も上記研修会での教材と一部重なるところがあるが,義肢装具の処方,適合判定に関する体系的な知識をまとめ,現行の支給制度の内容にも対応したサブテキストとして,これまでと変わりなく活用していただけるものと思う。また他の部分も担当者の変更に対応して内容を改め,追加・修正なども適宜行っている。
今回も,上記の義肢装具等適合判定医師研修会の現在の担当講師の方々を中心に執筆をお願いして,この第8版の刊行に至った。
最後に,お忙しい中執筆に当たられた諸先生方,出版業務を担われた医学書院編集部の関係各位に心より深謝申し上げる。
2014年1月
赤居正美・伊藤利之
第8版 推薦の序
本書の初版が1978年に発刊され,高い評価を受けながら版を重ね,このたび第8版が発刊されることとなった。義肢装具について,わが国では残念ながら,系統立てて学ぶことのできる場が極めて少ないのであるが,本書はそのことを補うに余りある,いわばバイブル的なテキストとして長く読者に受け容れられてきた。国立障害者リハビリテーションセンターでの義肢装具等適合判定医師研修会は1973年より毎年開催されており,本書は,そのサブテキストとしても重宝され,運動器医学への貢献は大いに称えられるべきものである。
キャンベルのような有名な手術書において,切断術の手技やその後療法に関する記述が改訂のたびに削られてきている。その意味でも本書の存在意義は大きい。弾力包帯の巻き方や断端の訓練法といった,教えてくれるひとの少なくなった古典的手技に加え,次第にハイテク化してきた義手義足等の進歩を背景に,今回の改訂では新たに材料学の章が設けられた。また,実際によく遭遇する疾患について処方を行う場合に,チェックポイントは何か,というようなことについても章が追加された。日頃,義肢装具を処方する機会の多い少ないにかかわらず,ぜひとも機会あるごとに該当箇所に目を通され,専ら義肢装具製作者頼みとならないような医療が実践されることを切望するものである。
本書の執筆陣は,研修会の講師を中心として構成されている。まずは執筆の労をとられたすべての先生方に対し,深謝の意を表したい。そのなかでも,いわゆるベテランのみでなく,知識を継承して下さる比較的若手の方が加わっておられることは,真に心強い限りである。このような有益な書物は,さらに息長く引き継がれなくてはならず,編集と執筆の労をおとりになった伊藤利之先生,赤居正美先生のご尽力に対し,心より敬服の念を表したい。出版業務を長年おとりいただいている医学書院編集部の関係各位に深謝申し上げる。
日本整形外科学会運動器リハビリテーション委員会委員長の立場から,三宅信昌担当理事とともに本書が広く愛用されることを祈念するものである。
2014年1月
日本整形外科学会 運動器リハビリテーション委員会
委員長 星地亜都司
第8版 推薦の序
1973年に発足した当時の厚生省が主催し,日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会の後援による「義肢装具等適合判定医師研修会」のテキストとして本書が最初に出版されたのは1978年である。その後も,両学会の共同監修にて企画され,数多くの版を重ね,今回,改訂ならびに新規項目を追加して第8版が完成された。
初版から36年経過し,この間にも1987年は義肢装具士法の制定,2013年からは障害者総合支援法の施行があり,専門職種の誕生,支給制度の変更など義肢装具をめぐる環境変化があった。本書には,義足ソケットの改良,新型足部や新材料の開発など技術の進歩だけでなく,義肢・装具の標準化,医師の処方箋の発行など時代への対応策が次々と取り入れられていった。初版より一貫して本書は,義肢装具の適合判定を行う医師にとって必要となる標準的な考え方とその背景にある基礎知識がまとめられている。また,読者が一目瞭然で理解できるようにと適合判定をする際に必要なチェックポイントを図示し,解説は箇条書きにするなどの工夫が重ねられてきた。さらに,毎年開催される研修会の担当講師が執筆し,改訂を繰り返し,時代の変化に則した的確な処方や適合判定を示してくれる本書は他に類をみないものと言える。
すでに本研修会も71回を数え,関連医学会における卒後研修プログラムとしてすっかり定着している。本書は研修時のサブテキストという以上に,臨床から試験対策まで幅広く熟読されていることと思う。私も研修会受講時に第4版を通読し,リハビリテーション科専門医試験前にも大変お世話になった。また,研修中の装具作製の際には,仮合わせ,適合時にはチェックポイントをその都度,確認しながら行ったものである。現在も,普段あまり処方することのない義足などを作製するときには,読み直し,基本を復習している。
第8版では,「材料学」と「疾患と装具のチェックポイント」が新たに加えられたことで,義肢装具の理解をより深め,臨床場面での実用性が高い内容となっている。医師だけでなく,医療・介護の現場で働く多くの人々に活用されることを期待している。
最後に,本書に初期から携わってこられた諸先輩各位,第8版の編集に当たられた伊藤利之先生,赤居正美先生,執筆された諸先生方,出版業務をされた医学書院編集部の皆様に心から深謝を申し上げる。
2014年1月
日本リハビリテーション医学会 関連機器委員会
委員長 高橋紀代
第8版 序
本書「義肢装具のチェックポイント」は1978年に初版を発刊しているが,幸いにして多くの読者の支持を得て以降,改訂を繰り返し,今回が第8版となった。前回の第7版は2007年に刊行されており,6年半の経過で新たな改訂に至ったことになる。これまでの改訂では,義肢装具の交付に伴う制度改革など外的条件がきっかけになることが多かったが,今回のポイントは,代表的な疾患との対応で内容を追加,改訂したものである。
制度面では,平成18年10月から全面施行された障害者自立支援法により,本邦における義肢装具,広くは補装具の交付システムは,従来の現物支給から費用の支給に変更されている。すなわち治療用装具は医療保険によって支払いが行われるが,生活に必要な更生用装具は身体障害者福祉法や児童福祉法に代わり,障害者自立支援法に基づき購入・修理に必要な費用の一部が給付されることになった。ここ数年,自立支援法の廃止と新法制定の動きはあったものの同法の廃止は見送られ,障害者自立支援法は一部改正で障害者総合支援法と名称を変更することにとどまっている。その結果,これまでと同じく支給判定は身体障害者更生相談所などに判定依頼(成人の場合)や意見照会(児童の場合)を行うため,それらの判断資料となる意見書を作成する担当医師の権限および責任は全く変わっていない。
意見書を記載する医師の要件に関しては,市町村によって多少の差異があるものの,一定の経験と知識が求められる。1973年以降,日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会の後援のもとに厚生労働省(発足当時は厚生省)の主催によって実施されている義肢装具等適合判定医師研修会は,こうした背景のもと,今後ともその役割を果たし続けていくことになろう。
本書の内容も上記研修会での教材と一部重なるところがあるが,義肢装具の処方,適合判定に関する体系的な知識をまとめ,現行の支給制度の内容にも対応したサブテキストとして,これまでと変わりなく活用していただけるものと思う。また他の部分も担当者の変更に対応して内容を改め,追加・修正なども適宜行っている。
今回も,上記の義肢装具等適合判定医師研修会の現在の担当講師の方々を中心に執筆をお願いして,この第8版の刊行に至った。
最後に,お忙しい中執筆に当たられた諸先生方,出版業務を担われた医学書院編集部の関係各位に心より深謝申し上げる。
2014年1月
赤居正美・伊藤利之
第8版 推薦の序
本書の初版が1978年に発刊され,高い評価を受けながら版を重ね,このたび第8版が発刊されることとなった。義肢装具について,わが国では残念ながら,系統立てて学ぶことのできる場が極めて少ないのであるが,本書はそのことを補うに余りある,いわばバイブル的なテキストとして長く読者に受け容れられてきた。国立障害者リハビリテーションセンターでの義肢装具等適合判定医師研修会は1973年より毎年開催されており,本書は,そのサブテキストとしても重宝され,運動器医学への貢献は大いに称えられるべきものである。
キャンベルのような有名な手術書において,切断術の手技やその後療法に関する記述が改訂のたびに削られてきている。その意味でも本書の存在意義は大きい。弾力包帯の巻き方や断端の訓練法といった,教えてくれるひとの少なくなった古典的手技に加え,次第にハイテク化してきた義手義足等の進歩を背景に,今回の改訂では新たに材料学の章が設けられた。また,実際によく遭遇する疾患について処方を行う場合に,チェックポイントは何か,というようなことについても章が追加された。日頃,義肢装具を処方する機会の多い少ないにかかわらず,ぜひとも機会あるごとに該当箇所に目を通され,専ら義肢装具製作者頼みとならないような医療が実践されることを切望するものである。
本書の執筆陣は,研修会の講師を中心として構成されている。まずは執筆の労をとられたすべての先生方に対し,深謝の意を表したい。そのなかでも,いわゆるベテランのみでなく,知識を継承して下さる比較的若手の方が加わっておられることは,真に心強い限りである。このような有益な書物は,さらに息長く引き継がれなくてはならず,編集と執筆の労をおとりになった伊藤利之先生,赤居正美先生のご尽力に対し,心より敬服の念を表したい。出版業務を長年おとりいただいている医学書院編集部の関係各位に深謝申し上げる。
日本整形外科学会運動器リハビリテーション委員会委員長の立場から,三宅信昌担当理事とともに本書が広く愛用されることを祈念するものである。
2014年1月
日本整形外科学会 運動器リハビリテーション委員会
委員長 星地亜都司
第8版 推薦の序
1973年に発足した当時の厚生省が主催し,日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会の後援による「義肢装具等適合判定医師研修会」のテキストとして本書が最初に出版されたのは1978年である。その後も,両学会の共同監修にて企画され,数多くの版を重ね,今回,改訂ならびに新規項目を追加して第8版が完成された。
初版から36年経過し,この間にも1987年は義肢装具士法の制定,2013年からは障害者総合支援法の施行があり,専門職種の誕生,支給制度の変更など義肢装具をめぐる環境変化があった。本書には,義足ソケットの改良,新型足部や新材料の開発など技術の進歩だけでなく,義肢・装具の標準化,医師の処方箋の発行など時代への対応策が次々と取り入れられていった。初版より一貫して本書は,義肢装具の適合判定を行う医師にとって必要となる標準的な考え方とその背景にある基礎知識がまとめられている。また,読者が一目瞭然で理解できるようにと適合判定をする際に必要なチェックポイントを図示し,解説は箇条書きにするなどの工夫が重ねられてきた。さらに,毎年開催される研修会の担当講師が執筆し,改訂を繰り返し,時代の変化に則した的確な処方や適合判定を示してくれる本書は他に類をみないものと言える。
すでに本研修会も71回を数え,関連医学会における卒後研修プログラムとしてすっかり定着している。本書は研修時のサブテキストという以上に,臨床から試験対策まで幅広く熟読されていることと思う。私も研修会受講時に第4版を通読し,リハビリテーション科専門医試験前にも大変お世話になった。また,研修中の装具作製の際には,仮合わせ,適合時にはチェックポイントをその都度,確認しながら行ったものである。現在も,普段あまり処方することのない義足などを作製するときには,読み直し,基本を復習している。
第8版では,「材料学」と「疾患と装具のチェックポイント」が新たに加えられたことで,義肢装具の理解をより深め,臨床場面での実用性が高い内容となっている。医師だけでなく,医療・介護の現場で働く多くの人々に活用されることを期待している。
最後に,本書に初期から携わってこられた諸先輩各位,第8版の編集に当たられた伊藤利之先生,赤居正美先生,執筆された諸先生方,出版業務をされた医学書院編集部の皆様に心から深謝を申し上げる。
2014年1月
日本リハビリテーション医学会 関連機器委員会
委員長 高橋紀代
目次
開く
第I章 義肢装具の処方
A 処方概論
B 処方箋の書き方
C 意見書の書き方
第II章 運動学-立位・歩行の制御と転倒,バランス障害
A 運動学とは
B 姿勢制御
C 歩行制御
D 臨床からみたバランス・移動能力
第III章 材料学
A 義肢装具に使用される材料
B 材料力学の基礎
C 材料の物性
D 材料の基礎知識
第IV章 切断術
A 切断者の現況
B 切断・離断の部位
C 切断部位の選択の一般的原則
D 特殊な原因疾患による切断部位の選択
E 切断手技の一般的原則
F 上肢切断と機能的特徴
G 下肢切断と機能的特徴
H 切断者に対するリハビリテーション
第V章 義肢のチェックポイント
1 義手(電動義手を含む)
A 義手の役割と普及の現況
B 義手の分類
C 義手の構成要素と部品
D 切断レベルに応じた義手の分類と処方
E 義手の適合判定(チェックアウト)
F 筋電義手
2 義足
A 義足の構造と部品
B 大腿義足
C 下腿義足
D その他の義足
第VI章 装具のチェックポイント
1 装具総論
A 装具とは
B 装具の分類
C 装具の名称
D 装具の基本構造
E 装具の臨床的意義と条件
F 装具と生体運動
G リハビリテーションにおける装具
2 上肢装具の基礎と適合判定
A 上肢装具の条件
B 装具の分類
C 上肢装具の材料
D 処方および製作上の注意事項
E 装具のチェックアウトのポイント
F 代表的な疾患と装具の適応
3 下肢装具の基礎と適合判定
A 下肢装具,靴型装具の意義と目的
B 分類と名称
C 下肢装具の基本構成
D 代表的な下肢装具
E 靴型装具
F 下肢装具・靴型装具の処方と適合チェック
4 体幹装具の基礎と適合判定
A 体幹装具の処方・作製に必要な基礎知識
B 体幹装具の意義・目的
C 体幹装具の分類と名称
D 体幹装具の基本構成
E 体幹装具の種類
F 体幹装具のバイオメカニクス
G 装具療法の注意点・チェックポイント
H 体幹装具治療の問題点
第VII章 疾患と装具のチェックポイント
1 脳血管障害(脳卒中)片麻痺
A 効果のメカニズム
B 短下肢装具の主要部品と機能
C 主な短下肢装具
D 下肢装具の適応
E チェックポイント
F その他
G 歩行練習と装具
2 脳性麻痺
A 脳性麻痺と運動障害
B 装具治療の目的と適応
C 脳性麻痺に対する装具
3 脊髄損傷
A 上肢装具
B 下肢装具
4 脊椎疾患(脊柱側彎症装具を含む)
A 脊椎疾患と体幹装具の対象
B 脊柱側彎症と体幹装具
5 二分脊椎,ポリオ
二分脊椎
A 疾患の概要
B 装具の目的
C 装具の処方のための評価
D 装具の処方
ポリオ
A 疾患の概要
B 装具の意義・目的
C 装具の処方のための評価
D 装具の処方のポイント
E 装具の処方
F 新しい装具
6 骨関節疾患
A 整形外科と装具療法
B 上肢の疾患
C 下肢の疾患
7 関節リウマチ
A 関節リウマチ装具療法の基本
B 頸椎装具
C 上肢装具(主として指装具)
D 下肢装具(主として足部装具)
第VIII章 リハビリテーション機器のチェックポイント
1 車椅子
A 車椅子の分類
B 車椅子の基本構造
C 車椅子の安全性
D 車椅子の給付制度
E 車椅子処方の基本的な考え方
2 座位保持装置
A 意義と目的
B 座位保持装置の構成
C 処方
D 適合判定(完成時チェック)
E 疾患別留意点とチェックポイント
3 歩行補助具
A 歩行補助具の定義
B つえの種類と構造
C 松葉づえの種類と構造
D 歩行器・歩行車の種類・構造
E 歩行補助具の付属品
F 歩行補助具の適応と処方
G 歩行補助具の歩行練習
第IX章 補装具の支給
A 補装具の概念
B 支給システム
付録
1 義肢装具士業務指針
2 義肢装具にかかわる医師のガイドライン
索引
A 処方概論
B 処方箋の書き方
C 意見書の書き方
第II章 運動学-立位・歩行の制御と転倒,バランス障害
A 運動学とは
B 姿勢制御
C 歩行制御
D 臨床からみたバランス・移動能力
第III章 材料学
A 義肢装具に使用される材料
B 材料力学の基礎
C 材料の物性
D 材料の基礎知識
第IV章 切断術
A 切断者の現況
B 切断・離断の部位
C 切断部位の選択の一般的原則
D 特殊な原因疾患による切断部位の選択
E 切断手技の一般的原則
F 上肢切断と機能的特徴
G 下肢切断と機能的特徴
H 切断者に対するリハビリテーション
第V章 義肢のチェックポイント
1 義手(電動義手を含む)
A 義手の役割と普及の現況
B 義手の分類
C 義手の構成要素と部品
D 切断レベルに応じた義手の分類と処方
E 義手の適合判定(チェックアウト)
F 筋電義手
2 義足
A 義足の構造と部品
B 大腿義足
C 下腿義足
D その他の義足
第VI章 装具のチェックポイント
1 装具総論
A 装具とは
B 装具の分類
C 装具の名称
D 装具の基本構造
E 装具の臨床的意義と条件
F 装具と生体運動
G リハビリテーションにおける装具
2 上肢装具の基礎と適合判定
A 上肢装具の条件
B 装具の分類
C 上肢装具の材料
D 処方および製作上の注意事項
E 装具のチェックアウトのポイント
F 代表的な疾患と装具の適応
3 下肢装具の基礎と適合判定
A 下肢装具,靴型装具の意義と目的
B 分類と名称
C 下肢装具の基本構成
D 代表的な下肢装具
E 靴型装具
F 下肢装具・靴型装具の処方と適合チェック
4 体幹装具の基礎と適合判定
A 体幹装具の処方・作製に必要な基礎知識
B 体幹装具の意義・目的
C 体幹装具の分類と名称
D 体幹装具の基本構成
E 体幹装具の種類
F 体幹装具のバイオメカニクス
G 装具療法の注意点・チェックポイント
H 体幹装具治療の問題点
第VII章 疾患と装具のチェックポイント
1 脳血管障害(脳卒中)片麻痺
A 効果のメカニズム
B 短下肢装具の主要部品と機能
C 主な短下肢装具
D 下肢装具の適応
E チェックポイント
F その他
G 歩行練習と装具
2 脳性麻痺
A 脳性麻痺と運動障害
B 装具治療の目的と適応
C 脳性麻痺に対する装具
3 脊髄損傷
A 上肢装具
B 下肢装具
4 脊椎疾患(脊柱側彎症装具を含む)
A 脊椎疾患と体幹装具の対象
B 脊柱側彎症と体幹装具
5 二分脊椎,ポリオ
二分脊椎
A 疾患の概要
B 装具の目的
C 装具の処方のための評価
D 装具の処方
ポリオ
A 疾患の概要
B 装具の意義・目的
C 装具の処方のための評価
D 装具の処方のポイント
E 装具の処方
F 新しい装具
6 骨関節疾患
A 整形外科と装具療法
B 上肢の疾患
C 下肢の疾患
7 関節リウマチ
A 関節リウマチ装具療法の基本
B 頸椎装具
C 上肢装具(主として指装具)
D 下肢装具(主として足部装具)
第VIII章 リハビリテーション機器のチェックポイント
1 車椅子
A 車椅子の分類
B 車椅子の基本構造
C 車椅子の安全性
D 車椅子の給付制度
E 車椅子処方の基本的な考え方
2 座位保持装置
A 意義と目的
B 座位保持装置の構成
C 処方
D 適合判定(完成時チェック)
E 疾患別留意点とチェックポイント
3 歩行補助具
A 歩行補助具の定義
B つえの種類と構造
C 松葉づえの種類と構造
D 歩行器・歩行車の種類・構造
E 歩行補助具の付属品
F 歩行補助具の適応と処方
G 歩行補助具の歩行練習
第IX章 補装具の支給
A 補装具の概念
B 支給システム
付録
1 義肢装具士業務指針
2 義肢装具にかかわる医師のガイドライン
索引