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義肢装具のチェックポイント 第9版

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厚生労働省主催、日本整形外科学会/日本リハビリテーション医学会後援による『義肢装具等適合判定医師研修会』のサブテキスト。処方した義肢装具の適合判定に必要なポイントを図示し、箇条書きを主体とした文章により要領よく解説。今版より誌面がフルカラー化され、また各論では項目ごとにチェックポイントの一覧がまとめられた。医師やPT・OTだけでなく、義肢装具の基本を学びたい技師、学生の教科書としても最適な1冊。

監修 日本整形外科学会 / 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
編集 赤居 正美 / 伊藤 利之 / 緒方 直史 / 芳賀 信彦
発行 2021年08月判型:B5頁:416
ISBN 978-4-260-04589-6
定価 8,580円 (本体7,800円+税)

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第9版 推薦の序

 本書は初版が1978年に発刊されてから版を重ね,このたび第9版が発刊されることとなった。前回の第8版は2014年に刊行されており,7年の経過を経て改訂に至っているが,これまで高い評価を得て版を重ねていることから,いかに本書が義肢装具を学ぶものにとって重要な書であるかがおわかりかと思う。本書は,義肢装具について系統立てて学ぶうえで重宝され,多くの読者の支持を得て改訂を繰り返しているが,義肢装具も日々進化しており,今後も本書がサブテキストとして重宝されていくことを切に願っている。
 本書では,基本的な内容だけでなく,代表的な疾患ごとに装具の特性や対応のポイント,近年のハイテク化が著しい義肢装具の技術や理論など,義肢装具等適合判定を行う医師にとって必要となる標準的な知識が網羅的に解説されている。
 今回の改訂では全体がカラーとなり,ビジュアル面でも改善がなされた。さらに,各項目の最後には「チェックポイントのまとめ」が追加され,実際に処方を行う場合に必要な知識がよりひと目でわかる構成となった。日頃,義肢装具を処方する頻度にかかわらず,ぜひ機会があるたびに該当箇所には目を通されるとよいと思う。また補装具の支給制度などについては第9章「補装具の支給」において新たにQ&A方式にて解説がなされているため,知識の整理に役立ててほしい。義肢装具を処方する際,決して製作者に丸投げしてしまうことのないよう,医師自らが製作者と同じ土俵で議論できるように本書を熟読していただければと切望する。
 本書の執筆陣は,研修会の講師を中心として構成されている。まずは執筆の労をとられた先生方に対し,心より深謝の意を表したい。本書に初期からかかわってこられた諸先輩各位によってこの伝統ある本書が引き継がれているわけであるが,執筆陣についても,次の義肢装具学を担っていく若手の方へと,常に次世代へ知識が継承されておられることは,誠に喜ばしい限りである。是非このような多くの読者にとって役立つ書籍は,さらに息長く引き継がれなくてはならず,編集の労をおとりになった赤居正美先生,伊藤利之先生,緒方直史先生,芳賀信彦先生のご尽力に対し,心より感服の念を表したい。また医学書院編集部の関係各位のご協力にあらためて感謝申し上げる。
 日本整形外科学会運動器リハビリテーション委員会担当理事の立場から,本書が医師のみならず,医療・介護の現場で働く多くの人々に活用され広く愛用されることを祈念するものである。

 2021年5月
 日本整形外科学会運動器リハビリテーション委員会
 担当理事・副理事長 原田 昭

第9版 推薦の序

 本書は1978年,初版が発行されてから改訂を重ねてきた。2014年の第8版から7年ぶりに今回の第9版に至ったことは誠に時宜を得たものと思う。日本リハビリテーション医学会,日本整形外科学会後援の下,厚生労働省主催で毎年開催されている「義肢装具等適合判定医師研修会」のテキストとして用いられ,義肢装具士など専門職の誕生,支給制度の見直しなど,それぞれの変化に対応して改訂を重ねてきた。そのため,義肢装具に携わる医師,関連職種にとって必要な知識が網羅され,正にこの分野におけるバイブルともいえる存在となっている。
 2020年初旬より新型コロナウイルス感染拡大に伴い,社会環境は大きく変化している。あらゆる職種の方々が少なからず影響を受け,経済はマイナス成長に転落している。特に医療従事者にとっては,日々の診療もままならない状況に追い込まれながらもギリギリのところで踏ん張っているのが現状である。そのようななかで義肢装具等適合判定医師研修会も対面で行うことはできず,オンライン開催となっている。学会様式もすっかり様変わりし,多くがオンラインとなっている。義肢装具業務でも,病医院の感染対策のため,患者の受診控え,関連職種の院内立ち入り制限など,大きく制限を受けている。義肢装具を必要とする方々は,本来最も手厚い保護を受けなくてはならない立場にあり,この混乱が一刻も早く収束することを願っている。そのためには徹底したワクチン接種が必須であり,度重なる変異株への対応もその成否を決定する要因だが,現時点ではまだまだ不自由な状態は続くと憂慮される。
 第9版の改訂では,カラー化が全体に施され,各項目には「チェックポイントのまとめ」が新設された。さらに第9章「補装具の支給」では,Q&A方式の解説がなされた。これらの工夫により,ビジュアル面の改善が得られ,読者の体系的な知識の習得に寄与するところが大きいと思う。
 義肢装具は,ハイテク化が進み,先端ロボット技術も取り入れられている。そのため,これまでの標準的知識の上に先端医用工学の現況にも精通することが求められている。本書では,このような点にも配慮している。特に制御技術,材料学では知っておくべきことがわかりやすく解説されており,読者の理解に有益と考える。
 最後に編集の労をとられた赤居正美先生,伊藤利之先生,緒方直史先生,芳賀信彦先生,ならびに執筆を担当なさった諸先生方,刊行元の医学書院編集部の方々に深く感謝申し上げる。

 2021年5月
 日本リハビリテーション医学会先端医療・機器委員会
 担当理事・委員長 島田洋一

第9版 序

 本書「義肢装具のチェックポイント」は,幸いにして多くの読者の支持を得て1978年の初版発刊より改訂を繰り返し,今回が第9版となった。前回第8版は2014年に刊行されており,7年の経過で新たな改訂に至ったことになる。この間,補装具支給制度において購入や修理に加えて「借受け」が導入(平成30年4月施行)されたが,その他に目立った変更はなく,今回の改訂は,もっぱら機器開発,臨床知見の進歩などに伴うものである。
 しかし,昨年から始まった新型コロナウイルス感染症の流行により,社会面での外的条件は生活全般を大きく変えるものとなった。日々の診療に種々の制約が出ているばかりではなく,義肢装具関連の学会も,参加者が一堂に会しての開催が困難となるものが多く,オンライン開催では機器展示などの機会が制限され,新情報の提供には新たな工夫が必要になっている。一部の学会ではバーチャル展示などが試みられてはいるが,見るだけではわかりにくい分野だけに,早期の収束が期待されるところである。
 日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会の後援のもとに,厚生労働省の主催で例年実施されている「義肢装具等適合判定医師研修会」も,昨年度は他の多くの学会と同様に,オンラインの形で開催せざるを得なかった。義肢使用者の実演や実際の機器を手に取って眺めるといった機会はなくなり,動画を見ることが中心になっている。本書の内容が,上記研修会での教材と一部重なるところがあるのは従来通りである。
 書籍の刊行は速報性には欠けるが,その代わり,数年にわたる変化をまとめ,裏付けとなる臨床データの提示も可能である。義肢装具の処方,適合判定に関する体系的な知識をまとめ,現行の支給制度の内容にも対応したサブテキストとして使われてきた本書の歴史に変わりはなく,第9版もこれまでと同様に活用していただけるものと思う。なお,今版より誌面のフルカラー化,また各論では項目の最後にチェックポイントの一覧がまとめられた。さらに第9章「補装具の支給」については,Q&A形式で解説されるなど,より読者の学習に役立つような改善もされている。
 今回も,義肢装具等適合判定医師研修会の担当講師の方々を中心に執筆をお願いして,第9版の刊行に至った。担当者の変更に対応して内容を改め,追加・修正なども適宜行っている。義肢装具診療にすでに携わっている方々のみならず,それを目指す専門職や学生の方々に広く活用していただきたい。
 最後に,お忙しいなかに執筆に当たられた諸先生方,出版業務に携わられた医学書院編集部の関係各位に心より深謝を申し上げる。

 2021年3月
 赤居正美・伊藤利之
 緒方直史・芳賀信彦

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第1章 義肢装具の処方
   A 処方概論
   B 処方箋の書き方
   C 意見書の書き方

第2章 運動学――立位・歩行の制御と転倒,バランス障害
   A 運動学とは
   B 姿勢制御
   C 歩行制御
   D 臨床からみたバランス・移動能力

第3章 材料学
   A 義肢装具に使用される材料
   B 材料力学の基礎
   C 材料の物性と試験法
   D 材料の基礎知識
   E 新しい製造法と材料

第4章 切断とリハビリテーション治療
   A 切断者の現況
   B 切断・離断の部位
   C 切断部位の選択の一般的原則
   D 特殊な原因疾患による切断部位の選択
   E 切断手技の一般的原則
   F 上肢切断と機能的特徴
   G 下肢切断と機能的特徴
   H 切断者に対するリハビリテーション

第5章 義肢のチェックポイント
 1 義手(電動義手を含む)
   A 義手の役割と普及の現況
   B 義手の分類
   C 義手の構成要素と部品
   D 切断レベルに応じた義手の分類と処方
   E 義手の適合判定(チェックアウト)
   F 筋電義手
 2 義足
   A 義足の構造と部品
   B 大腿義足
   C 下腿義足
   D その他の義足

第6章 装具のチェックポイント
 1 装具総論
   A 装具とは
   B 装具の分類
   C 装具の名称
   D 装具の基本構造
   E 装具の臨床的意義と条件
   F 装具と生体運動
   G リハビリテーションにおける装具
 2 上肢装具の基礎と適合判定
   A 上肢装具の条件
   B 分類
   C 材料
   D 処方および製作上の注意事項
   E 代表的な上肢装具
   F 上肢装具のチェックポイント
 3 下肢装具の基礎と適合判定
   A 下肢装具,靴型装具の意義と目的
   B 分類と名称
   C 基本構成と要素
   D 代表的な下肢装具
   E 靴型装具
   F 下肢装具・靴型装具のチェックポイント
 4 体幹装具の基礎と適合判定
   A 体幹装具の処方・製作に必要な基礎知識
   B 意義・目的
   C 分類と名称
   D 基本構成
   E 代表的な体幹装具
   F バイオメカニクス
   G 製作方法
   H 治療の問題点

第7章 疾患と装具のチェックポイント
 1 脳卒中片麻痺
   A 効果のメカニズム
   B 短下肢装具の主要部品と機能
   C 主な短下肢装具
   D 下肢装具の適応
   E チェックポイント
   F その他
   G 歩行練習と装具
 2 脳性麻痺
   A 脳性麻痺と運動障害
   B 補装具の目的と適応
   C 主な補装具
 3 脊髄損傷
   A 上肢装具
   B 下肢装具
 4 脊椎疾患(脊柱側弯症装具を含む)
   A 脊椎疾患と体幹装具の適応
   B 脊柱側弯症と体幹装具
 5 二分脊椎,ポリオ後症候群
  A 二分脊椎
   A 疾患の概要
   B 装具の目的
   C 装具処方のための評価
   D 装具の処方
  B ポリオ後症候群
   A 疾患の概要
   B 装具の意義・目的
   C 装具処方のための評価
   D 装具の処方
   E 新しい装具
 6 骨関節疾患
   A 整形外科と装具療法
   B 上肢の疾患
   C 下肢の疾患
 7 関節リウマチ
   A 疾患の概要
   B 装具の目的・意義
   C 頚椎装具
   D 上肢装具(主として指装具)
   E 下肢装具(主として足部装具)

第8章 リハビリテーション機器のチェックポイント
 1 車椅子
   A 車椅子の分類
   B 車椅子の基本構造
   C 車椅子の安全性
   D 車椅子の給付制度
   E 車椅子処方の基本的な考え方
 2 座位保持装置
   A 意義と目的
   B 座位保持装置の構成
   C 処方
   D 適合判定(完成時チェック)
   E 疾患別留意点とチェックポイント
 3 歩行補助具
   A 歩行補助具の定義
   B つえの種類と構造
   C 松葉づえの種類と構造
   D 歩行器・歩行車の種類と構造
   E 歩行補助具の付属品
   F 歩行補助具の適応と処方
   G 歩行補助具の歩行練習

第9章 補装具の支給
   A 補装具の概念
   B 支給の実際

付録

索引

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